2008.8.9
アルザス・リースリング 2004
ドメーヌ・リーフレ
濃い麦わら色。グレープフルーツの皮、柑橘、石油、ナッツやバターの香り。ややオイリーで熟成が進んだ様子。2004でも熟成がこれだけ進むのはボトル差なのか、それとも作り手の個性なのか。駆けつけの一杯にはややどっしりと重たい感じがしました。その一方で、口中ではグレープフルーツとミネラルが印象的です。
余韻がいつまでも残っていました。酸はやや厚く低めで、これだけのふくよかさがあれば、メインにも合わせられるボトルだと感じました。合わせた料理は横浜山手のフレンチむなかたにて、トマトのジュレと赤ピーマンのフォンダン。思いのほか強かったワインの酒質ですが、素材の青トマトに由来する野菜のニュアンスと完璧なマリアージュでした。
2007.11.26
アルザス・ピノ・ノワール2004
ヴィニョーブル・クルール
相川酒店 3,780円
澄んだ淡い紫色。抜栓直後ということもあるのでしょう、香りは控えめですが、スワリングでゴムの香り、なめし革の香り、白い花のニュアンス。タンニンはほとんどなく、梅とまではいきませんが、枯れた感じではないきれいな酸とチャーミングな果実味。クリアで飲み心地良く、ストレスを感じない(これって非常に大事)ワインです。店主は「ブラインドだとブルゴーニュと間違えますよ♪」とのことでしたが、わかりますね、その気持ち。ビオっぽさがありつつも、酸と果実がしっかり乗っているので、ごく自然な感じ。欲をいえば、酒質が平坦というか、起伏がないというか、うまくまとまりすぎて大人しい感じ。でも、久々にヒットのワインですね。アルザスは要注目かもしれません。これは追加購入もありなワインです。できれば2K代だとなお嬉しいのですが。
2004.7.18
トゥーレーヌ キュヴェ・クニコ 2002
ボワ・ルカ(新井順子)
リカーMORISAWA 2,980円
話題のビオワイン。ややもするとその独特な自然臭、自然味に驚くこともあり、輸入後の管理や保存状況によっても大いにその味に変化が出やすいと感じる。そのことから、開けてみて『あっち向いてホイ!』的な壜との出会いになることも多いが、このワインは旨かったです。ワインはブドウが発酵した酒だということえを強く印象付けられるビオワインは、ツボにはまると虜になってしまいます。このキュヴェ・クニコはガメイ100%のワイン。まずその香りに魅了される。レーズンバターのようなこってりした甘い香りとヨーグルトのような香り。色はやや淡いワインレッド。土の香りも顕著で、まさに複雑そのもの。味わいはクリーンな甘酸っぱさと、渋くない日本茶的なニュアンスがあり、しそ味もある。純粋な果実味のバックベースとなる土壌そのものの味も感じられる。コストパフォーマンスもすばらしく、新しいワインの楽しみを感じさせてくれる一本。作り手の気概が伝わってくる、そんなワインです。
2007.2.4
トゥーレーヌ・ブラン“ラ・バヴァルデ”2002
エリック&ミカエル ブージュ
ソーヴィニョンブランのワイン。酸は穏やかで、しっとりした甘さは林檎や花梨、蜂蜜シロップのニュアンス。酸は穏やかで何とも飲み口の良いことか。するすると飲める優しいワインは女史に一番人気でした。