Margaux (マルゴー)


1級シャトー1つ、2級シャトー5つ、3級シャトーが10、4級シャトーが3つ、5級シャトーが2つ

知名度も高く、ボルドーワインの代名詞のようにいわれているアペラシオンで、砂利質の土壌に、カベルネ・ソーヴィニョンが多く植えられています。栽培面積は約1341ha。その名のとおり、マルゴー村を中心に、カントナック、スッサン、ラバルド、アルサックの村々で生産されています。マルゴーでは主にカベルネソーヴィニョンが栽培されていますが、プティヴェルドやカベルネフランも栽培されていて、その品種構成はメドックの他のアペラシオンよりも複雑です。マルゴーのワインは一般にまろやかで女性的という表現をされ、最近はよりしっかりとした長熟型のワインを造りだすようになってきました。


Margaux(マルゴー)

格付け 1級

面積 78.0ha

品種 カベルネソーヴィニョン75% メルロ20% カベルネフラン、プティヴェルド5% 

樹齢 35年

生産本数 20万本

醸造/熟成 木製槽で3週間/新樽100%18~24ヶ月

清澄あり 濾過なし 

セカンドワイン パヴィヨンルージュ・ドゥ・シャトー・マルゴー/20万本

試飲レポート

【マルゴー】 95 97 98 

【パヴィヨンルージュ】 97

【パヴィヨンブラン】 02① 02②

ボルドーでもかなりの有名どころといえるシャトーマルゴー。10世紀にはシャトー・ラ・モテー(Ch.La Mothe)と呼ばれていたこともあります。1970年以前は力の無いワインに終始した時期もありましたが、所有者が変わってエミール・ペイノーをコンサルタントに迎えてからは一気に変貌を遂げました。1978年以降は真に偉大なワインを生み出しています。カベルネソーヴィニョンの比率が高く、時間が経つにつれて複雑さを増すワイン。スミレやローズのブーケとフィネス、イチゴのような甘さが特徴。ディレクターのポール・ポンタリエの手腕により、近年、濃く、凝縮したワインが造られ、そのスタイルは完成されつつあります。セカンドワインのパヴィヨン・ルージュ・ド・シャトーマルゴーはファーストワインとよく似た酒質で、メドックのセカンドワインでも随一のフィネスを持ちます。ソ-ヴィニョン・ブランだけを植えた11.8haの畑から造られるパヴィヨン・ブラン・デュ・シャトー・マルゴーは果実味豊かな辛口白ワインで、グラーヴの白に匹敵する複雑さを持った味わいです。

 

Rauzan Segla(ローザン・セグラ)

格付け 2級

面積 51.0ha

品種 カベルネソーヴィニョン54% メルロ 41% プティヴェルド4%

カベルネフラン1% 

樹齢 25年

生産本数 10万本

醸造/熟成 新樽65%18~20ヶ月 清澄あり 濾過なし 

セカンドワイン セグラ/10万本

ローザンセグラの名は1661年まで歴史が遡る由緒あるシャトーで、畑の持つポテンシャルはマルゴーやパルメをも凌ぐといわれています。このローザンセグラ、実は20世紀のはじめから1960年代にかけて、シャトーマルゴーと交流を持ち、葡萄栽培や品種改良、醸造技術などを学んでマルゴーに似たワインを造っていました。しかし、シャトーの独自性や個性が求められるようになり、1960年以降は独自の改良が進められました。今では黒色のニュアンスでタンニンの多い頑強なワインを産出することで知られ、熟成させることによってさらに美味しさと複雑さを増します。1994年にシャネルの所有となり、今後も格付け2級に見合うワインとして向上し続けるかが注目されるところです。

 

Rauzan Gassies(ローザン・ガシー)

格付け 2級

面積 30.0ha

品種 カベルネソーヴィニョン62% メルロ30% カベルネフラン5%

プティヴェルド3% 

樹齢 28年

生産本数 15万本

醸造/熟成 ステンレスタンクで3週間/新樽30%12~18ヶ月 

清澄あり 濾過あり 

セカンドワイン シュヴァリエ・ド・ローザン・ガシー/3万本

ローザンガシーの畑は、1789年まではローザンセグラの一部だった。砂利質の土壌を含んだ沖積土の台地にあるシャトー。1980年代後半からワインは安定を取り戻してきているが、酒質はやや硬い傾向にあり、マルゴーらしさといったフィネスや厚みに乏しい。時間をかけてデキャンタージュし、料理とあわせて楽しみたいワイン。

 

Durfort Vivens(デュルフォール・ヴィヴァン)

格付け 2級

面積 20.0ha

品種 カベルネソーヴィニョン82% カベルネフラン10% プティヴェルド8%

樹齢 25年

生産本数 7~7万5000本

醸造/熟成 新樽30~50%12~18ヶ月 清澄あり 濾過あり 

セカンドワイン ドメーヌ・ド・キュール・ブールス

1961年に現オーナーの所有となる。マルゴー村のすぐ入り口に位置する。カベルネソーヴィニョンの比率が非常に高く、1980年以降タンニンのしっかりしたワインを造っている。味わいと香りに複雑さあり。

 

Lascombes(ラスコンブ)

格付け 2級

面積 84.0ha

品種 カベルネソーヴィニョン50% メルロ45% プティヴェルド5%

樹齢 40年

生産本数 25万本

醸造/熟成 新樽80~100%20ヶ月 清澄あり 濾過なし 

セカンドワイン シュヴァリエ・ド・ラスコンブ/5万本

メドックの中でも大きな畑の一つ。畑はマルゴーのアペラシオンに散らばっている。2000に所有者が変わってからはミッシェルロランらコンサルタントを迎え、めきめきと品質が上がっている。熟した果実やジャムの香りが特徴。

 

Brane Cantenac(ブラーヌ・カントナック)

格付け 2級

面積 90.0ha

品種 カベルネソーヴィニョン65% メルロ30% カベルネフラン5% 

樹齢 25年

生産本数 14万本

醸造/熟成 木製槽で3~4週間/新樽60%18ヶ月 清澄あり 濾過あり 

セカンドワイン ル・バロン・ド・ブラーヌ/16万本

歴史のある由緒あるシャトーで、1820年に現在の名称となった。アンリ・リュルトンがオーナー。カントナック村の西の丘に位置し、90haもの土壌に恵まれた広大な畑を持つ。高い比率のカベルネソーヴィニョンで長期熟成にも耐る、しっかりした酒躯のワインを造ります。

 

Giscours(ジスクール)

格付け 3級

面積 80.0ha

品種 カベルネソーヴィニョン55% メルロ40% カベルネフラン5%

樹齢 30年

生産本数 30~35万本

醸造/熟成 新樽33%18ヶ月 清澄あり 濾過なし 

セカンドワイン ラ・シレーヌ・ド・ジスクール/5~8万本

ラバルドと呼ばれるマルゴーコミューンの最南部に位置するジスクール。砂利と埴土と石灰分を含む沖積土で、排水に優れた畑を持ちます。色合い濃く、凝縮感があるワインを安定して造り出します。他のマルゴーの格付けワインとは異なった、力強いニュアンスがあります。

 

Kirwan(キルヴァン)

格付け 3級

面積 35.0ha

品種 カベルネソーヴィニョン40% メルロ30% カベルネフラン20%

プティヴェルド10% 

樹齢 27年

生産本数 8~12万本

醸造/熟成 ステンレスタンクで3週間/新樽30~50%18ヶ月

清澄あり 濾過あり 

セカンドワイン レ・シャルム・ド・キルヴァン/9~10万本

1978年から新樽を採用し、1990年以降に秀逸なワインを産出している、色濃く艶やかでモカのような香りの力強いワインで、果実味も富んでいる。長い熟成にも耐えるポテンシャルを持つ。

 

D'Issan(ディッサン)

格付け 3級

面積 50.0ha

品種 カベルネソーヴィニョン70% メルロ30% 

樹齢 35年

生産本数 11万本

醸造/熟成 ステンレス槽で3週間/新樽50%16~18ヶ月 清澄あり 濾過あり

セカンドワイン ブラゾン・ディッサン/6万本

17世紀からの歴史を持つ由緒あるシャトー。1945年以来、クリューズ家が所有する。1990年以降の品質は特にすばらしい。マルゴーらしからぬ、体格のしっかりした重厚なワインを造ります。格付け3級に十分ふさわしいワインです。

 

Malescot St Exupery(マレスコ・サン・テグジュペリ)

格付け 3級

面積 23.5ha

品種 カベルネソーヴィニョン50% メルロ35% カベルネフラン10%

プティヴェルド5% 

樹齢 35年

生産本数 12万本

醸造/熟成 新樽80%12~16ヶ月 清澄なし 濾過なし 

セカンドワイン ラ・ダーム・ド・マレスコ/12万本

マルゴーの街中にあり、ワイン街道沿いにあるシャトー。1550年にボルドーの最高裁判所長であったシモン・マレスコ判事によって建てられたこのシャトーは、その後、数度所有者が変わり、1827年にジャン・バプティスト・ド・サン・テグジュペリ伯爵の所有となってこの名称がつきました。マレスコ・サン・テグジュペリの畑は石礫と埴土が地下3m近い層になっていて、それから粘土質の石礫を含んだ層と続いているので排水に優れています。また、畑のいくつかはシャトーマルゴーに隣接しています。1990年より新しい新しいコンサルタントを迎え、品質向上をたどりつつあります。

 

Cantenac Brown(カントナック・ブラウン)

格付け 3級

面積 42.1ha

品種 カベルネソーヴィニョン65% メルロ30% カベルネフラン5%

樹齢 32年

生産本数 14万4000本

醸造/熟成 新樽50%15~18ヶ月 清澄あり 濾過なし 

セカンドワイン カニュエ/12万本

1980年代はあまり評価が得られないシャトーでしたが、所有者が変わってから安定したワイン造りに成功している。砂礫質の葡萄畑を持ち、タニックで筋肉質なワインを造ります。もうすこしマルゴーらしい柔らかさが求められます。 

 

Palmer(パルメ)

格付け 3級

面積 52.0ha

品種 カベルネソーヴィニョン47% メルロ47% プティヴェルド6% 

樹齢 35年

生産本数 12~15万本

醸造/熟成 ステンレス槽で28~30日間/新樽45%20~21ヶ月

清澄あり 濾過なし 

セカンドワイン アルテ・レゴ・ド・パルメ/10~11万本

試飲レポート  81

イッサン村の中心にあります。シャトーの建物は17世紀末に建てられたもので、当時はシャトーガスクという名称でした。当時の所有者アレシャル・ド・リッシェリィウは、ルイ15世の宮廷に仕えていて、このワインを王に献上して評判をとっていたといいます。シャトー名の由来は1814年にイギリス将官チャールズ・パルメールがこのシャトーを買い取ったことに由来しています。天気の良い日は、シャトーの尖塔にフランス、イギリス、オランダの国旗が掲げられるシャトーパルメ。年によってはシャトーマルゴーをも凌ぐワインを造る、スーパーセカンドの筆頭格といえるワインです。高い比率のメルロが、ポムロールのニュアンスを含んだ、華やかな香りと肉付きのよいふくよかな味わいとビロードのような舌触りを生みます。セカンドワインのアルテレゴ・ド・パルメもファーストラベルのニュアンスを持った秀逸なワインです。

 

Desmirail(デミライユ)

格付け 3級

面積 18.0ha

品種 カベルネソーヴィニョン80% メルロ10% カベルネフラン5%

プティヴェルド5% 

樹齢 20年

生産本数 5万5000本

醸造/熟成

セカンドワイン ボードリ

 

Ferriere(フェリエール)

格付け 3級

面積 8.0ha

品種 カベルネソーヴィニョン80% メルロ15% プティヴェルド5% 

樹齢 35年

生産本数 3万5000本

醸造/熟成 新樽60%16~18ヶ月 清澄あり  

セカンドワイン レ・ランパール・ド・フェリエール/1万本

3級という高い格付けながらあまり知られていないシャトーです。カベルネソーヴィニョンを多く使い、繊細な香りの比較的シンプルなワインを造ります。 

 

Marquis d'Alesme Becker(マルキ・ダレム・ベッカー)

格付け 3級

面積 16.0ha

品種 メルロ45% カベルネソーヴィニョン30% カベルネフラン15%

プティヴェルド10% 

樹齢 35年

生産本数 10万本

醸造/熟成 ステンレス槽で3週間/新樽33%12ヶ月 清澄あり 濾過なし 

セカンドワイン マルキ・ダレーム/2万本

なんとカベルネソーヴィニョンよりもメルロの比率が高い特徴を持つ。メルロが多いにもかかわらず、ややふくよかさに欠けるワインはまだそのポテンシャルを生かしきれていないといえる。

 

Boyd Cantenac(ボイド・カントナック)

格付け 3級

面積 17.0ha

品種 カベルネソーヴィニョン60% メルロ25% カベルネフラン8%

プティヴェルド7% 

樹齢 35年

生産本数 6~7万本

醸造/熟成 新樽50%12~18ヶ月清澄あり 濾過なし 

セカンドワイン ジャック・ボイド/1万2000~3万本

ブラーヌカントナックとキルヴァンの南側、カントナックに位置する、長い歴史を持つシャトーです。正規のシャトーを持たず、現在はオーナーの所有するプジェに隣接する倉庫で醸造・貯蔵されます。

  

Pouget(プージェ)

格付け 4級

面積 10.0ha

品種 カベルネソーヴィニョン60% メルロ32% カベルネフラン8%

樹齢 30年

生産本数 3万6000本

醸造/熟成 ステンレス槽で3週間/新樽50%12~18ヶ月

清澄あり 濾過あり 

セカンドワイン ラ・トゥール・マサック/1万2000~3万本

 

Prieure Lichine(プリューレ・リシーヌ)

格付け 4級

面積 70.0ha

品種 カベルネソーヴィニョン56% メルロ34% プティヴェルド10% 

樹齢 30年

生産本数 24万本

醸造/熟成 ステンレスとコンクリート槽で25~30日間/新樽60%18ヶ月

清澄あり 濾過あり 

セカンドワイン ド・クレールフォン/12万本

プリューレ・リシーヌの畑はマルゴーのコミューンに何十もの区画に広がっています。長期熟成を必要とするクラシックなマルゴーのスタイルで、ステファン・ドゥルノンクールをコンサルタントに迎え、さらなる品質向上が期待されます。

 

Marquis de Terme(マルキ・ド・テルム)

格付け 4級

面積 38.0ha

品種 カベルネソーヴィニョン55% メルロ35% プティヴェルド7%

カベルネフラン3% 

樹齢 35年

生産本数 16万本

醸造/熟成 コンクリートタンクで2~3週間/新樽30~35%18ヶ月

清澄あり 濾過なし 

セカンドワイン テルム・デ・ゴンダ/3万本

シャトーマルゴーに面した場所にあり、粘土質、ローム質、砂質、砂利質の畑を持ちます。穏やかでバランスのよいワインで、滑らかな味わいが特徴です。新樽の採用、セカンドワインの導入により、品質は徐々に向上しつづけています。

 

Dauzac(ドーザック)

格付け 5級

面積 40.0ha

品種 カベルネソーヴィニョン60% メルロ37% カベルネフラン3%

樹齢 30年

生産本数 12万5000本

醸造/熟成 新樽50%14ヶ月 清澄あり 濾過なし 

セカンドワイン ラ・バスティード・ドーザック/12万5000本

1992年から、ペサックレオニャンに多数のシャトーを所有するアンドレ・リュルトンが所有する。1978年からステンレス槽発酵の導入や新樽比率を引き上げるなど、品質向上へ意欲的に取り組んでいる。

 

Du Tertre(デュ・テルトル)

格付け 5級

面積 52.0ha

品種 カベルネソーヴィニョン40% メルロ35% カベルネフラン20%

プティヴェルド5% 

樹齢 30年

生産本数 20~25万本

醸造/熟成 新樽60%18ヶ月 清澄あり 濾過なし 

セカンドワイン レ・オー・デュ・テルトル/5~8万本

マルゴーのアペラシオンで最も標高の高い高台、アルサックの丘にある。オーナーのアンドレ・リュルトンの指揮の下、力強さと豊かさを持ったワインを造ります。また、フィネスも兼ね備えていて、ボルドーを見渡しても高い品質でリーズナブルなワインです。