Libourne(リブルヌ)

St-Emilion(サン・テミリオン)


Ch.Troplong Mondot 1987

トロロン・モンド 1987
トロロン・モンド 1987

2010.2.15

CH.トロロン・モンド 1987

LIQUOR WORLD 6,601円

二日前のブショネもあって、こちらはどうかと同時に入手したボトルを開けてみました。このボトルも輸入者はジャパンインポートシステムです。コルクは下がり気味ですが健全でした。抜くと、コルク3分の2くらいまで液が染みていました。香りはキノコや腐葉土、裂きイカのような香り。味わいはドライフルーツのようなニュアンスの程々に凝縮した果実と、生き生きとした酸。タンニンは溶け込んでいて、樽のニュアンスが液を引き締めます。熟成のまろやかさは香りからは感じるものの、液はまだまだ若いです。このワインで何が美味いかといわれたら酸です。尖らずヘタれずミネラリーで美味いです。ダージリン、枯草のニュアンスもあります。ヴィンテージの弱さというよりも酒質の素朴さというか優しさが印象的で、個々の要素で抜き出たものがないので、やや無表情とか面白みに欠けるとかもいえます。構造も緩めです。それでも熟成の機微をそこそこ楽しませてくれるボトルに違いありません。飲み頃に入っていますが、まだまだ10年は熟成可能なボルドーです。今後劇的に旨みが向上しそうかと聞かれれば否ですが、パーカー氏がこき下ろすほど、捨てたものではないです。


ClOS DE L'ORATOIRE 2000

2007.10.14

クロ・ド・ロラトワール 2000

色合いはどす黒いほど濃く、まだまだジャミー。果実は黒系が乗っていてぎゅっと粒子が詰まっている感じ。香りは黒スグリ、ミントがふんわり。タンニンは荒くはないけれどまだこなれる様子もなく、数年前に開けたロラトワール2000と印象は変わらず。でも、時間の経過にがっつり耐え、安定したワインである点は再確認できました。一次会、二次会を通して楽しめる^^ワインです。今回もいろんなワインを飲んだけれど、自分の嗜好はボルドーだなぁと軸を再認識しました。やっぱり好きなんですよね。



Ch.La Couspaude 2000

ラ・クースポード 2000
ラ・クースポード 2000

2007.1.4

CH.ラ・クースポード 2000

エノテカ 6,800円

新年最初のボルドーはラ・クースポード2000年もの。同シャトーはオーク・ファーメンターを3年に一度入れ替えているんですよね。2000年は3年目にあたる年だったと思います。いわゆる新樽200パーセント。数年前の新樽ブームに購入したワインですが、正直強すぎる樽は苦手なんです。そんなこんなである意味恐る恐る抜栓。濃いルビーの液体は何ともクリーミー。バニラやモカがむんむん。粘性が強い液体。果実味はダークチェリーのニュアンス。クリーミーなんだけれどそれらしく樽タルしていなくて思いのほか飲みやすい。甘さは中程度で口中でバニラと共に広がる感じです。アフターでビターチョコのニュアンスも。2000年って芯がしっかりしていてまだまだとっつきにくい印象があるけれど、クースポードは割と早くいけそう(私の若飲み嗜好もありますが)。もう10年くらいで7合目あたりにさしかかるくらいでしょうか。残りの1本はその近辺を狙って開けたいですね。


Ch.Figeac 2000

フィジャック 2000
フィジャック 2000

2006.12.20

CH.フィジャック 2000

エノテカ 9,800円

先日セラーの整理をしていた際、奥から2本出てきたのがフィジャックの2000年もの2本です。買った本人が失念していたもので、管理しているストックリストにも載っておりませんでした。フィジャックってどうも品質より価格のほうが先行しているイメージがあるのですが、このvtは価格に見合う品質のワインで間違いありません。ただしリリース当時ですからもう4年も前の価格ですが。現在はどれくらいなのか楽天で調べてみたら、2万円近い価格が付いているものもありました。さてさて、“年末年始に飲むワイン”シリーズの先陣を切るフィジャックの味わいですが、色合いは濃いルビー。果実は凝縮全開で程よく目が詰まった感じ。タンニンは2000年らしく豊富かつパワフルで、インクや下草のアロマが魅惑的。アーシーさも兼ね備えた秀逸な液。どこかメドック左岸のニュアンス、とりわけサンジュリアンっぽさを感じます。“ブラネール”に近い印象です。持って生れたフィネスがこのvtにおけるフィジャックをマッシヴな方向でなくエレガントなワインに仕立てている感じ。まだ若々しさもあるけれど、今飲んで問題ない美味しさ。フィネスはワインにバランス感をもたらし、薄っぺらさは微塵もありま

せん。


Ch.Pavie 2003

CH.パヴィ2003
CH.パヴィ2003

2006.12.10

CH.パヴィ2003

エノテカ 15,800円

早くも2004年物のボルドーを市場で見かけるようになった今日この頃。また2005年の熱狂もあってどこか忘れ去られた観もある2003ヴィンテージ。いずれにしてもワイン高騰の狂乱では序章にすぎなかったのだと思い起こされるヴィンテージであります。さてさて、パヴィの2003年ものですが、プリムール販売時にはいいのか悪いのか賛否両論分かれたワインという情報があり、そんなワインについつい手を出してしまう性分から購入していたワインです。色は濃く、もはや光など通さないくらいの“黒”。香りはカシスのあとにモカフレーヴァーが抜けるよう。味わいのほうですが、酸はほとんど感じません。完熟した黒系果実の果実味はとてもストレートで、焦がしたシロップのよう、メンソールのニュアンスもあり。タンニンは強烈ながらガチガチの荒くれ者ではなく、噛み締めて美味いです。時間の経過とともに花のようなアロマも現れ、甘さもやや落ち着いてきましたが、相変わらず酸はどこへいったのかという感じ。スケール感はあるけれどそれに見合う奥行きがなさげ。跳躍力は相当なものですが、距離がどこまで伸びるか・・・といった印象ですね。正直好みは分かれるのもうなずけます。ここまでのレベルのワインは価格に見合う美味さかは問題でしょうけれど、美味しいか否かといったら十分美味しいと思

いますよ。少なくとも私は好みです。


Ch.Monbousquet 1999

CH.モンブスケ 1999
CH.モンブスケ 1999

2006.11.25

CH.モンブスケ 1999

東急百貨店町田店 7,000円

3年ぶりのモンブスケ99。第一印象が良く、付き合ってみて癖が無く朗らか。久々に再開しても相変わらずの安心感。まるで友人のようなワインですね。黒系果実、モカフレーヴァーがふんわり香る。果実味は見事なまでに完熟感に溢れており、タンニンはシルキーで樽のニュアンスもごく自然体。酸は効いているけれどしゃしゃりでることなく、なんとも奥ゆかしいバランス感を演出。果実の甘さもタンニンとの一体感でシュガーチックではない。ビターテイストのココアのようなニュアンス。2年前はどことなく土臭さというか田舎っぽさもあったのだけれど、現在は洗練された印象。時間が経つごとに質感は厚みを増すようで、抜栓2時間経過すると落ちるどころか密度が増し、より滑らかな果実に。モンブスケ99は今まさに飲み頃です。ボルドー高騰の中、1999年あたりはお値打ちワインがありそうですね。個人的にもモンブスケ99は目を離せないワインです。


CH.Ausone 1978

オーゾンヌの古酒1978
難しい出来だったオーゾンヌの古酒1978

2006.10.21

シャトー・オーゾンヌ1978

オーゾンヌの古酒。色はそれとわかる茶色がかったレンガ色。果実はまだ生きていますが下り坂。タンニンは角がなく飲みやすいものですが如何せん単調。現在は酸が酒躯を支えているようです。時間をかけても湧き上がることは難しそう。複雑さは無く、今後そう長い期間は期待できないかもしれません。オーゾンヌにとって厳しいヴィンテージであったことを察するボトルですが、飲んで愛でるべきワインであることに間違いあありません。こうしたボトルはワインが生き物であることを改めて教えてくれる良いテキストです。


La Chapelle d'Ausone 2003

シャペル・ドーゾンヌ03
シャペル・ドーゾンヌ03

2006.8.17

ラ・シャペル・ドーゾンヌ2003

松澤屋 9,800円

今回飲んだシャペルは、すさまじいポテンシャルを感じるワインです。アタックはとても鮮烈で、黒や赤系の複数の果実が伸びやかに口中で広がります。色合いは淡いガーネットですが、中間ではその優しい色合いからは想像できないほどインキーで目が詰まったニュアンスで、タンニンは力強くもカラッとしています。酸はとても美しく、甲高く、果実味もふんだんに乗っています。胡桃のニュアンスと心地よい苦みも良いアクセントに。ところで、インキーといっても濃すぎるわけではなく、味わいに相当の深みがあるとご理解ください。深みと酸のレベルから想像するに熟成もかなりの期間、期待できそうですね。vtの影響も多分にあるのでしょうから、これがオーゾンヌの方向性とは決めつけるわけにはいきませんが、この1本は今既に飲みやすいことは確かです。Good Job!


Ch.Troplong Mondot 1998

トロロン・モンド1998
トロロン・モンド1998

2006.8.7

CH.トロロン・モンド 1998

エノテカ 7,800円

ボルドー98vt検証がここのところ滞っていました。夏日ながら赤が飲みたいとき、無性にメルロが恋しくなりトロロン・モンドを抜栓。抜栓するとカシスがふんだんに香り、どこかローヌを思わせる草原の香りも。アタックは厚みのある黒系の果実が滑らかに口中を覆いますが、徐々にローストのニュアンス、セメダイン、ヨーグルトのようなニュアンスが層を成してゴージャスに広がりを見せます。タンニンは噂に違わずガチンコ系で、収斂さはないものの未だ近寄りがたい質感です。98年ものの右岸でこれまで試したものでは、グラン・メーヌやペビ・フォジェールなど今飲んで美味しいイメージがありましたが、トロロン・モンドはこれらとは異質と言ってよいでしょう。もちろんウエイトです。


Ch.Cheval Blanc 1998

シュヴァル・ブラン98
シュヴァル・ブラン98

2006.7.6

CH.シュヴァル・ブラン1998

エノテカ 26,000円

今日は午後から休みがとれた。というわけで昼間からワインを開けることに。梅雨をふきとばす夏日のボルドールージュ。時間をかけてゆっくり飲める条件であることから、先日セラーの手前に立てておいたシュヴァルブラン98をチョイス。98年の右岸はリリース当初から評判でしたが、比較的廉価で手に入る狙い目のヴィンテージでもあります。グラスに注ぐと濃い赤紫~赤黒の艶やかな液体。ベリーの果実もあればモカフレーヴァーもありゴージャスな香りが漂いますが、広がりはやや控えめ。本来の姿に比べて閉じぎみなのでしょうか。口に含むと滑らかな舌触りからは想像がつかないほどの複雑で分厚いニュアンス(革、下草、お香など)のインパクトが強く、余韻とともにタンニンが水平に広がっていくよう。タンニンはモカのように深いコクがあり美味、タンニンであることを忘れてしまうほどのスムーズさがあります。アフターまで一連の旨みがギュッと詰まった感があり、もっと横に広がりを見せると永遠に楽しめるのではないかと思えるほどですね。【4時間後】夕飯の牛フィレ肉ステーキとともにいただく。マリアージュは悪いはずもないが、ワインの開きがまだ不完全なのか、やや料理が負けている感もあり。時間の経過とともに花の香りやアジアンチックなアロマも現れました。タンニンは果実味との連続性や一体感が出てきてほのかに甘さを感じるようになり、飲み心地はよりスムージー。凝縮感の中に、味わい深いコク(味付けがしっかりした料理のように)があるために、思ったとおり今でも楽しめますが、じっくりとタンニンを慣らしてから飲むのがベストでしょうね(当たり前ですが)。次に開けるなら10年後ですね。


Ch.Pavie Macquin 2003

パヴィマカン2003
パヴィマカン2003

2006.5.5

CH.パヴィ・マカン 2003

松澤屋 7,000円

GWに飲むワインをつい先日にサイト上で発表したばかりですが、今日は昼間からワインを飲めることになったので、長時間付き合えるワインを開けてみました。発表したワインはいつ飲むことやら。チョイスしたのはパヴィ・マカンの2003年もの。リリースしたてのボルドーです。アタックでは伸びのある酸とパンチの効いたタンニンがお目見え。ほのかに感じる甘みは干しイチジクのようなドライフルーツ系の果実。そして改めて広がるタンニン。このタンニンは、それはそれは密度が高いものですが、強いといわれる所以はタンニンの背の高さでなく横幅にあるように感じました。時間の経過に伴い、エスプレッソのように苦みばしった深いコクや胡桃のようなやわらかなコクまで変化に富みます。いずれも密度感は高いままです。強いけど飲んでお手上げではなく、そのニュアンスを堪能することができます。一貫して酒躯のメインは印象的なタンニンですから、好みは分かれるところかもしれません。私は好きですね。将来性は十分に期待できます。ちなみに、ワインアドヴォケイト誌でも94~97点と、かなりの高評価のようです。


Ch.Pavie 1999

CH.パヴィ 1999
CH.パヴィ 1999

2006.1.6

CH.パヴィ 1999

エノテカ 13,800円

きました!苦旨パヴィ!余韻に残るゴーヤのような苦みはパヴィたるゆえん。カベルネフランが効いているようです。ブーケは花に果実にコーンポタージュまで香る気前の良さ。やや粘性があって濃く、目が詰まっています。甘い、けど苦い!でも旨い!は選ばれたワインにのが到達できるステージ。酸は確かにあるのですがゴーヤタンニンに隠れてさほど目立ちません。酸よりもその濃さから想像するに、かなり長期熟成が期待できそうですね。このワインは背筋を伸ばして毅然としています。昨年11月に開けたボトルとは対極的な印象で、同一ワインでもこれだけ印象が違うことに驚きました。もちろん今回のほうが好印象。ちょっと造形美的な側面も感じますが、クリスタルカットのように幾何学的に研磨された美しさすら感じるワインには一票を投じずにはいられません。次に飲むならもう10年は待ちたいですね。まだまだ幼児期のワイン。【2日目】まったく衰える気配がありません。苦みがやや控えめになったが、セメダイン香がむんむん。若々しい。【3日目】衰えは見られず。ややまとまってきた。苺ミルクのニュアンスあり。


Ch.La Mondotte 1995

ラ・モンドット 1995
ラ・モンドット 1995

2005.12.24

CH.ラ・モンドット 1995

東急百貨店町田店

「ラ・モンドット」の名が華々しく知れ渡る96年ものの前年のラ・モンドット。以前に飲んだときは好印象でしたが、今回のボトルは価格や現在の名声からすると厳しいものがありました。ボトル差なのでしょう。香りはまろやかで落ち葉やキノコが心地よい熟成を感じさせてくれます。口中では最初に樽を感じ、果実が弱いですね。もう落ちてきているようです。すぐにやや尖った酸にかき消されてしまいます。樽はきつくはないのですが、他の要素が弱いために単調な印象です。時間による変化で果実は甘酸っぱく木苺のようなニュアンスを取り戻しますが、バランスを取り戻すには至らず。ボルドーワインらしいバランスの取れた熟成を求めるが故の厳しい点数かもしれません。


Ch.Pavie 1999

CH.パヴィ 1999
CH.パヴィ 1999

2005.11.3

CH.パヴィ 1999

エノテカ 13,800円

今日は祝日にもかかわらず朝から仕事。午後ようやく終えて帰宅すると、テーブルの上にパヴィが出ている。セラーに鍵をかけ忘れていたため、子供が出してそのままになっていたようだ。ボトルの汗をふき取り、再びしまおうと思ったが、セラーもパンク状態だったし、ワインも常温近くに戻っているということでそのまま飲んでしまうことに。インキーで墨汁を思わせる濃く暗い紫色。口に含むと思いのほか無表情で硬い。閉じている。黒系の果実はぎゅっと詰まった密度を感じるが広がらない。

CH.パヴィ99の色合い
CH.パヴィ99の色合い

ミネラルやスパイシーさは今でもそれなりに美味しい。何より葡萄の完熟感がすばらしい。午後3時に開けたワインは、夜にはやや丸みを帯びてきたが、タンニンは硬いまま。メルローのふくよかさにワインの確かな質感を感じ、フランの力強さに将来性を感じる。果実が姿を現し、タンニンが溶け込むまで待つべし。昨年4月に飲んだときは滋味を楽しめたが、冒頭にも書いたように現在は完全に閉じている。


Le Petit Cheval 1999

ル・プティシュヴァル99
ル・プティシュヴァル99

2005.5.9

ル・プティシュヴァル 1999

エノテカ 4,980円

インキーな濃い赤紫。ゴム、絵具の香り。革の香り。ピーマン。ほんのり甘さのない無表情な黒い果実。果実香よりもふくざつなニュアンスが目立つ。若い。タンニンは低く、未熟の果実を絞ったような酸が支配している。舌触りは相変わらずのファーストシュバル譲り。当たり前を装ったようなスムーズな滑らかさ。【3時間後】スーッと香るセメダインがまた複雑。若干ヨーグルト香も。時間が経つにつれ芳醇な苦みが。メルロよりもフランをはっきりと感じる。美味い。けど若い。まだまだ待ちたいワイン。酸にボリュームあるサンテミリオンをお探しの方は是非!


La Rosee de Monbousquet 2003

モンブスケのロゼ 2003
モンブスケのロゼ 2003

2005.4.9

ラ・ロゼ・ド・モンブスケ 2003

AOC:ボルドー

うきうきワインの玉手箱 1,450円

モンブスケのセニエで造られるロゼワイン。1996年が初リリースで2002年、2003年と3回目のリリースのワインだそうです。ややオレンジがかった淡いピンク。マンゴーなどトロピカルフルーツの香り。爽やかな優しい酸と、みずみずしい果実。チェリーの味そのもの。タンニンはほとんど感じない。

モンブスケのロゼの色
モンブスケのロゼの色

思いのほかどっしりしたロゼで、中間でほのかな苦みとサクランボのような果実(はちきれんばかり)のバランスがよい。フィニッシュも爽やかな酸が心地よい。飲みやすいだけでない、飲んだ後に印象に残るロゼ。冷やしてもちろん美味しいが、さまざまな料理との相性が楽しめそう。アジアンや中華はベストマッチでは。AOCボルドーですがカテゴライズとしてサン・テミリオンページでのご紹介です。


Ch.Pavie Macquin 2000

パヴィ・マカン 2000
パヴィ・マカン 2000

2005.2.19

CH.パヴィ・マカン 2000

エノテカ 5,980円

何とも威圧的なワイン。黒に近いルビーで複雑なミネラル香。セメダインのようなスーッとした香りも。樽は嫌味はないが相当強く、歯茎がヒリヒリしそうなくらいにこびりつくタンニンは攻撃的で、こなれるつもりなどまったくない。ブラックベリーを噛み潰したような直接的な果実味は、らしさを見せる前に渋さにかき消されてしまっているよう。2時間のデキャントでは一向に開かない姿は何とも憎らしい。4時間後にようやく果実味が分かりやすくなり、オリーブのような味も出てきました。樽は弱まる気配なし。全体に相当な辛口で、なめらかでオイリーな質感。今まで飲んだ2000年ものの中でも最も閉じたワインの一つ。今でも果実の完熟さから飲めないことはないが、美味しさのピークは相当先。タンニンを落とすには想像もつかない時間がかかりそう。将来性は十分ある。


Ch.Beau Sejour Becot 1998

2005.1.9

CH.ボーセジュール・ベコ 1998

エノテカ 6,300円

ほとんど黒に近い濃い色合いで、生き生きとした果実や杉、ハーブの香りと、セメダインのような揮発香も。樽もはっきりと。酸は低く、ほとんど感じない。果実の甘さでするすると飲め、口中に長く置いてもでも衰えずに甘い。後味に残るタンニンまで甘く、樽はほとんど溶け込んでいてさらさらとしたクリームのよう。時間が経つほどに甘さは増し、ワインであることを忘れてしまいそうなほど。 昨年11月に飲んだときよりもずっと開いたワインで、タンニンは明らかに溶け込んでいる。香りから察するとまだ熟成は始まったばかりで、若々しいワインだ。澱は予想以上に出ているが。翌日、2日後と残ったワインを試飲。なんと抜栓日より日に日に甘さと香りが倍増していく。2日目にして思えば、初日は赤子で翌日が少年、2日後にようやく成年になったといった印象。香りも、果実やハーブから花のような澄み渡った香りもでてきた。タンニンは相変わらず溶け込んでいる。ポテンシャルの大きさを感じるワインだ。


Ch.Beau Sejour Becot 1998

ボーセジュール・ベコ98
ボーセジュール・ベコ98

2004.11.15

CH.ボーセジュール・ベコ 1998

エノテカ 6,300円

華やかなスミレの香りとメンソール。強いアルコールの香りもムンムン。香りのインパクトは抜群。タンニンは程よく溶け込んでいるようで、飲み口にタンニンは感じない。口に含んで複雑なコクを感じる。甘さはほんの少々。酸はやや強めだが突出せずに、果実実のあとを一生懸命追いかけている印象。きめ細かいがはっきりと感じる樽がやや口に残る。時間を置くと樽よりも果実が勝ってきて抜栓時よりも美味くなってくる。今年の4月に飲んだときよりも良い印象。時間を置くことでこのワインは真価を発揮する。いまあけるならデキャンタージュがお薦めです。


Ch.Angelus 1995

アンジェリュス1995
アンジェリュス1995

2004.10.16

CH.アンジェリュス 1995

エノテカ 15,800円

個人的にラベルデザインがお気に入りのワイン。アンジェリュス。今月2本目の95年もののボルドー。秋はつい熟成したボルドーが飲みたくなるんです。98年からは顕著に濃い黒ワインとなっているアンジェリュスの95年は黒系ながらも強引すぎるワインではないようだ。香り豊潤でシュークリームのように明らかな甘い香り。花のような香りもするが、それが覆われるくらいに魅惑的に甘い。ブルーベリーのようになフレッシュな果実の後に、綿菓子のような焦がした砂糖菓子の甘さが控えている。とろみがあって美味く、チェリーのような酸が美味く、こんなに飲み心地良くてよいのかという感動がある。熟成はゆったりと、しっかりと進んでいる。


Ch.Grand Mayne 1997

2004.10.12

CH.グラン・メイヌ 1997

エノテカ 5,500円

昨年11月以来のグランメイヌ97。今回開けたのは、このワインの保管場所に難ありと兼ねてから感じていたため、劣化しているかを試す意味もあった。濃い色は健全な濃い紫。生きていたか?と期待が膨らむ。香りは予想をはるかに超えて華やかで、花の蜜の香りやカラメルのような甘さ漂う。味わいは香りに反して甘さ微々。樽が顕著だがバニラではない。酸はすこし高く、鋭利な印象。タンニンは中庸。やや痛んでいるのか?。味わいのバランスはのっぽな印象で良いとはいえないが、時に30度近い高温を経験したワインとしてはよく耐え、また熟成もしているようだ。こえがボルドーワインの強さなのか?劣化しているとははっきりいえないので甲乙はつけられないが、前回飲んだボトルよりも、熟成の美味さを感じた。


Le Petit Cheval 2000

ル・プティシュヴァル00
ル・プティシュヴァル00

2004.10.7

ル・プティシュヴァル 2000

エノテカ 6,800円

近年の1stシュヴァルには強い凝縮と果実味の印象を持っているが、2000年のセカンドシュヴァルもそこそこの凝縮感がある。果実味はやや薄い。インクや新しい家のようなちょっと無表情な香り。鉛筆の芯のような香りも!。酸よりもパプリカにような若苦い味と、噛むとほのかに感じる甘さに心を奪われる。タンニンの滑らかさは1st譲り。他とは一線を画します。今頃1stはいったい幾らで売られていることか・・・と嘆くも、セカンドの十分な出来から想像するといつか1stを開ける日が楽しみでもあったりする。セカンドに話を戻そう。アルコールは高めで、凝縮感もありながらタイトに仕上がっているこのワインは、長い熟成は厳しいかもしれない。今飲んで十分ベストな状態と感じる。欲を言えば果実味がもっとあれば曲線美がでてゴージャスなワインになれると感じる。とはいえ、2000年シュヴァルブランの七光りを抜きにしても、美味しいワインであることに間違いない。


Ch.Clos de Sarpe 2000

クロ・ド・サルプ 2000
クロ・ド・サルプ 2000

2004.8.20

CH.クロ・ド・サルプ 2000

エノテカ 9,700円

またしても久々のワイン。どぎついと評判のボルドーをチョイスしてサルプを選んだ。まだ飲み頃は先であるのは十分承知。抜栓後1時間デキャント。やや黒ずんだ紫のワインで、味はそれ以上に濃い。コクではなくタンニンの粗さを強く感じる。酸もクリアーでかなり強め。サンテミリオンだがラフィットのようなシダーも感じる。カベルネの多さのせいか。抜栓後3時間経つと、チョコレートのような香りがしてきた。ローストビーフに合わせたが、かなり良い相性。ビーフのスパイスがワインのタンニンとしっかり抱き合っているように違和感がない。料理に合うワインだ。また、濃いが最近のサンテミリオンらしからぬ黒い果実の味ではなく、酸をしっかり感じるクラシックなワインだ。


Ch.Cheval Blanc 1999

シュヴァル・ブラン1999
シュヴァル・ブラン1999

2004.6.9

CH.シュヴァル・ブラン 1999

エノテカ 19,900円

開けた瞬間に広がるミントの香り。熟しきったプラムのような香りもムンムン。色合いは綺麗な赤紫。思いのほか黒くない。味は熟した葡萄の味がしっかりする。ワインを飲んで、最初に葡萄そのものを感じるのは私にとっては珍しい。あわせてメンソール系の清涼感もある。酸は細く高い。嫌味はまったくない酸で、のっぽな印象。よく巷ではカシミヤのタンニンなんて言いますが、そのタンニンの質感は、カシミアというよりは、コーヒーのなめらかさといった印象。小さい目がギュっと詰まっている。 タンニンの『味』は、香りに比例してコク甘い。やや土っぽさも。特段、若さも感じず、いまどうぞ飲んでくださいという、ごく自然なスタンスの味わい。熟成を考えさせることのない、自然なアプローチをしてくる。99シュヴァルは力強さとかフィネスとか、余計な形容のいらない、自然に美味しい、飾らないスタイルで勝利している。できればもっと安く手に入れたいものです。


Ch.Beau Sejour Becot 1998

ボーセジュールベコ 98
ボーセジュールベコ 98

2004.4.24

CH.ボーセジュール・ベコ 1998

エノテカ 5,980円

ボルドー右岸にとってグレートヴィンテージといわれた98年ものの現時点での状態を確かめたく抜栓。正直なところシュヴァル98を飲む時期を計る意味合いもあり…きれいな赤黒~黒紫色で、土っぽい香り。若干乳酸のようなヨーグルトのニュアンスも。タンニンは溶け始めているのかそれほど重くざらついた感じはしない。口中ではたっぷりとした『ゆとり』を感じさせる目の詰まった質感が心地よく、じわじわと広がりもあり、後から感じるほんのりとした苦味の余韻も違和感がない。酸はかなり高めで、甘さもあまり感じないが、溶け込みつつあるタンニンの旨さが全体の構造を引っ張っているよう。オイリーな液体は私の好み。98年は右岸に良い年であったことをあらためて実感。


Clos de L'Oratoire 2000

クロ・ド・ロラトワール
クロ・ド・ロラトワール

2004.4.20

クロ・ド・ロラトワール 2000

エノテカ 4,980円 

クロい。真っ黒黒スケでておいで。巷に聞くネイペルグワインの雑念を振り払ってグラスに向かう。濃い色あいはやはり黒から黒紫。縁までほぼ変わらず濃い。香りは豊富な濃い赤系果実。黒砂糖のような煮詰めたような甘い香りも。味は若苦甘。いろんな味が混ざり、ピシっと強くはないが主張のある酸やざらついたタンニンもあり、複雑なのだが、甘さの波に飲み込まれて甘露一体となって違和感がない。飲んだ後に残る余韻は、タンニンの粉っぽさを除けばソーテルヌとドライフルーツを愉しんだ後の余韻と似ているように感じた。一昔前のクロ・ド・ロラトワールとは比べ物にならない、嬉しくなるワイン。この味わいでこの価格は安すぎるくらいで、もっと買っておくべきだったと反省しきり。もちろん高得点。


Ch.Pavie 1999

CH.パヴィ 1999
CH.パヴィ 1999

2004.4.1

CH.パヴィ 1999

エノテカ 14,500円

濃い濃い黒色。インク色。ふわりと香るミネラル。ややピーマンも。濃くなめらかな足。口に含んだ瞬間にその密度に圧倒される。高密度でこのなめらかさは!と口中でころがすと、味わい深くやや塩辛いニュアンスのタンニンが口中をバウンドしているかのように駆け巡る。一滴一滴に旨みがギュっと詰まった印象で非常に滋味に溢れている。近年高騰ぎみのパヴィだが、99は値段に見合ったレヴェルの高いワインで、最初から最後まで眼が離せない、飲んでる傍からワクワクするワインだ。凄い!


Le Petit Cheval 1999

ル・プティシュヴァル99
ル・プティシュヴァル99

2004.3.24

ル・プティシュヴァル 1999

エノテカ

艶々した赤紫。ツーンとミントの香り。やや青くさい野菜っぽい香り。口に含むと最初はやや硬い印象だが喉越しは非常にさらさらなめらか。甘さはあまり感じられない。どちらかというと、丸くやや硬いタンニンよりも張りのある綺麗な酸を前面に感じる。期待の大きいシュヴァルブランのセカンドとしてはやや個性が弱いが、セカンドとしての味に遜色はない。もうすこし寝かせたほうがシュヴァルの個性がより見えるかもしれない。


Ch.Faugeres 1996

CH.フォージェール 1996
CH.フォージェール 1996

2004.3.18

CH.フォージェール 1996

成城石井 3,980円

濃いヨーグルトの香り。熟成香もある。綺麗な赤紫。エッジ僅かにやや透明。タンニンはこなれてきている印象だが、少しばかりの粉っぽさは残っている。独特の乳酸菌の香りと味わいはほっとさせられる。甘さに欠けるがそれを充分に補うまろやかさ。時間をかけて飲んでも、ヨーグルトが消えると同時にマイルドな味わいへと変化するので飲みにくい時間帯というのは全くない。甘さが少ないのにまろやかに飲みやすくまとめられた、よく出来ているワイン。デイリーに飲むなら筆頭格にしたい。(翌日再飲:前日のまろやかさは失せていた。やや酸が強く感じられる。香りの勢いも弱い。だが料理にあわせればまだまだ美味しく飲める。)


Ch.La Mondotte 1995

CH.ラ・モンドット1995
CH.ラ・モンドット1995

2004.2.3

CH.ラ・モンドット 1995

東急百貨店町田店

あのラ・モンドットである。が、大ブレイクの1996年以降のものではない、95年ものである。名前からの期待を裏切られるかもしれないと覚悟をして飲んだ。が、どうしてどうして典型的な美味しいサンテミリオンである。綺麗なキリリとした酸はシルキーなタンニンと相俟って嫌味なく喉を通り抜けていく。ワインは名前と前評判だけだは分からないってことを教えてくれる。天才の兄をもった秀才の弟といったところか。


Ch.Monbousquet 1999

CH.モンブスケ 1999
CH.モンブスケ 1999

2003.11.19

CH.モンブスケ 1999

東急百貨店町田店 7,000円

近年絶好調のモンブスケであり、以前飲んだ97年ものより明らかに美味しくなっている。ややとろりとした液体はタンニンも少なく、また酸も程よく良好であり、バランスの良さの中にワンランク上の完成度を感じる。このワインだけで食事なしに愉しむことができるレヴェルにあり、『美味しい美味しい』といつのまにか一人で空けてしまうほどである。


Ch.Grand Mayne 1997

CH.グラン・メイヌ 1997
CH.グラン・メイヌ 1997

2003.11.8

CH.グラン・メイヌ 1997

エノテカ 5,500円

抜栓時に甘酸っぱい香りがふわっと香る。ほのかにミネラルも香る。程ほどのタンニンは舌の上でコロコロと転がり、ややざらつくものの嫌味はない。酸は控えめで好感が持てるものの個性に乏しい。やや甘さ不足でおとなしい。熟成すればもっと甘くなるか?