Medoc(メドック)

St-Julien(サン・ジュリアン)


Ch.Leoville Poyferre 1996

レオヴィル・ポワフェレ
レオヴィル・ポワフェレ

2009.5.18

CH.レオヴィル・ポワフェレ 1996

エノテカ 5,980円

なんだか耳元で鐘を鳴らし続けているのはどこの誰でしょうかってくらいに耳鳴りがひどいのですが、水をたっぷり3リットル飲んだ分、ワインも飲みました。久々にボルドーです。一昔前はボルドーの1級や2級をまだ若いVTなのにポンポンと開けていた、そんな勢いのあった頃もありました。あの頃は若かろうとどんな味なのか興味津々で、コルクを抜くのが楽しかったなぁ。最近は体調を崩したせいもあってワインから遠ざかっており、中でもボルドーワインは久しく開けていませんでした。おもむろにワイン倉庫を開けると、ほこりをかぶったボトルがずらり。セラーから溢れて倉庫行きになっていたラトゥール、ムートン、オーブリオンなどなど・・・。こりゃ真摯なワインラヴァーの先輩方にお叱りを受けそうな扱いです。久々に1級でもと思いましたが、最近はボルドーも買い足していないし、飲めそうなヴィンテージも見当たらず。まだ数本ストックがあって10年以上経っているボトルということで、急遽ポワフェレ96を飲んでみることにしました。色は濃い黒紫。エッジはわずかに淡さが出始めているがまだまだ健全。土っぽい香り。シダの香り。湿った森のようなひんやりとしたニュアンス。味わいは非常に熱くアルコール十分。黒系のドライフルーツ、煮詰めたカラメル、鉛筆、革。酸もしっかりあります。このボトルはタンニンがちょうど溶け込み始めたくらいです。まだざらつき感はありますが、口を窄めるほどのきつさはありません。程よい熟成香もあってコクもあります。もう10年くらい先が充実した飲み口に差し掛かるくらいかなと。若いボルドーは好きですが、熟成過程のボルドーも面白いですよね。なんだか子供の成長を見ているようでもあります。そういった観点では、今後も頼もしいポワフェレでした。


Ch.Leoville Las Cases 1985


シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ 1985

2007.6.9

シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ 1985

Love Love Winemen「究極のボルドーワイン会」での1本。

このあとに開けるデュクリュボーカイユ82と比較する意味でも、サンジュリアンのアペラシオンを続けて楽しむ先陣を切るラスカーズの85年もの。今年1月にラスカーズ82年物を飲んだときはまだ若く硬い果実爆弾の印象でしたが、この85年ものはおいしく開いています。黒系果実、腐葉土のニュアンス、酸は生き生きしていますが低く、でしゃばることなく、どちらかというと控えめ。ほのかな樽。タンニンは程よく溶け込み液にはボリューム感があります。特筆はジャムのように目が詰まった果実の甘さ。ラスカーズの85年物は、今まさに飲み頃に入りましたといった感じの絶妙なタイミングで開けたボトルといっていいでしょう。すべての要素にバランスがとれ、誰にでも安心して薦められる優等生ワイン。開けてからさらに開いていくのを楽しむこともできます。ラスカーズの古いVTは面白いですね。


Ch.Ducru Beaucaillou 1982

シャトー・デュクリュ・ボーカイユ 1982

2007.6.9

シャトー・デュクリュ・ボーカイユ 1982

Love Love Winemen「究極のボルドーワイン会」での1本。

ストックしている3本のうち、そろそろ熟成のピークにさしかかる頃かなぁと持ち込んだ1本。このボトルはコルクがかなりやわらかくなっており、抜栓に時間を要しました。香りはほのかに熟成香がありつつも、まだ閉ざした感じ。獣香、プラムなども。

タンニンもまだまだしっかりしていて、正直閉口しましたが、抜栓から2時間ほどでようやくわずかにまろやかさも出てきました。デュクリュに求めるエレガンスさを楽しむには、より早い抜栓が必要なボトルだったように思います。飲み頃のピークはまだまだ先、10~15年後でしょう。

タンニンの殻を落とせば、溢れんばかりの果実を楽しめるワインですが、“今楽しめる”という点では、本日のワインの中ではパフォーマンスが低かったように思います。残りのストックはしばらく寝かせておくようです。それにしても、82はまだまだ若いVTですね。再認識しました。先に飲んだラスカーズ85との比較としては、ラスカーズに軍配があがります。より優良なビンテージが必ず勝るわけではないのもワインの楽しさや発見で面白いですね。


Ch.Leoville Poyferre 1996

レオヴィル・ポワフェレ
レオヴィル・ポワフェレ

2007.3.21

CH.レオヴィル・ポワフェレ 1996

エノテカ 5,980円

風邪もようやく治ってきたかなという本日。しかしながら会社ではインフルエンザが猛威を振るっており、いつ我が身に降りかかるか非常に心配なわけですが。久々に飲んだワインはボルドーのずっしりとしたフルボディ。色合いは赤黒~濃い紫。エッジはほのかにグラデーションがかっていますがまだまだくっきり健在。香りはカシスなど黒系が能動的にむんむんたちこめる感じ。味わいは10年以上の熟成を経ただけあってリリース直後に飲んだものよりはやわらかみを感じますがまだ若々しい頑強さも。やわらかなキノコの香りと強い土のニュアンス。しっかりとした酸にスモモのようなほのかな甘さ。中間での苦みがいかにもクラシックボルドー。アフターで広がるカカオのニュアンス。タンニンはがっちりでまだ粉っぽさあり。樽味も健在。久々にボルドーを飲んだなぁと感じる存在感ある1本。バランスはまだまだこれからのワインですね。寿命はかなり先までありそうです。


Ch.Talbot 1986

CH.タルボ 1986
CH.タルボ 1986

2007.1.23

CH.タルボ 1986

渥美屋16,800円

ちょっといいことがありまして、本日はよさげなワインを開けました。メドックの86年ものが未だ若いワインであることは重々承知しているのですが、手持ちで今楽しめそうで複数本あるワインは限られるので失念シリーズ第2弾のタルボをチョイス。個人的にコーディアのワインは“古き良き~”を感じ、特に80年代ものはそのニュアンスをムンムン感じます。さてワインの中味ですが、澱ぎっしりで相当なタンニンを抱

えていたことが容易に想像できます。香りは熟成香を帯びた黒系果実で熟れ熟れといった感じの香り。湿ったニュアンス、トリュフのような複雑な香り。芳しいことこの上なし。飲んで一番感じるのは密度感がある液体だということ。酒質は強いといえるでしょう。思わず姿勢を正してしまいます。

果実味は干しイチヂクのように凝縮感がありつつまろやかなもの。タンニンは骨太さを残しつつも程よく溶け込んでおりクリーミーですらあります。アフターでほのかに甘みも感じます。樽もまだ効いており酸も残っていることからまだ10年は十分に美味しいでしょう。熟成のまろやかさはもっと出そうなのでピークはもう5年くらい先でしょうが、今飲みごろといってよいでしょう。やはり86年物はタンニンがしっかりとした酒躯をつくるのが特徴的ですね。改めてカベルネの年であることを感じます。現時点ではコスやデュクリュボーカイユーよりは近づきやすいですよ。残りのストックは大事に熟成を進めます。


Ch.Ducru Beaucaillou 1986

デュクリュ・ボーカイユ1986(左端)
デュクリュ・ボーカイユ1986(左端)

2007.1.11

シャトー・デュクリュ・ボーカイユ 1986

 pontneufさん主宰のボルドー左岸がテーマの ワイン会での1本。

インキーさでは本日の銘柄をもっても1.2を争うワイン。黒系果実の密度高く、リリース直後といったら大袈裟だけれどそんな感じ。果実の密度感を酸が先導している古典的なボルドーの典型。酒躯のバランスで言えばパーフェクトではないけれど(まとまりにやや欠けると感じた故)、ふっくらしたニュアンスの液体は惹き付けられる人も多いはず。わたしは好きです。


Ch.Leoville Las Cases 1982

ラスカーズ1982(右から2本目)
ラスカーズ1982(右から2本目)

2007.1.11

シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ 1982

pontneufさん主宰のボルドー左岸がテーマの ワイン会での1本。

飲んでわかる立体的な構造。酸、果実味、タンニンどれをとってもしっかりと自己主張をしています。それらががっちりスクラムを組んでチームワークがよければ不死身のワインが生れるのでしょう。酸は高らかに唄い、果実は高音を奏で、タンニンは低音を奏でるといった感じ。コスの86のように濃い色合い。セパージュにカベルネ・フランが13%あるんですね。

ラスカーズ1982の元気な色合い
ラスカーズ1982の元気な色合い

このカベルネ・フランが液体の軸を形作っているようにも感じました。当サイトでの採点をするならば94~95点です。密度の高い酒躯で構造の秀逸さからゆったりと成長しているのでしょう、ポテンシャルの塊のようなワイン。今飲んで美味しく、さらにこの状態は20年近く続くはずです。その先にタンニンの殻が落ち始め、飲み手の近づきやすさを伴うと、1級シャトーを凌駕するワインになるかもしれません。


Ch.Leoville Poyferre 1996

レオヴィル・ポワフェレ
レオヴィル・ポワフェレ

2005.10.7

CH.レオヴィル・ポワフェレ 1996

エノテカ 5,980円

レオヴィル・ポワフェレといえばサンジュリアンのレオヴィル3兄弟の中で一番地味なイメージを持つかたも多いのでは。私もその一人。近年のネット環境の急速な普及により、未だ飲んでいないワインの情報がこちらの意志に関係なく次々と入ってくる今日この頃、このワインに対する先入観が自然と出来上がっている自分に気付いたのはワインを一口飲んだときでした。パワフルさと強靭さを描いていたイメージは一気にポワフェレに飲み込まれていきました。ピーマンなどの青野菜がほのかに香ります。色は濃いが粘性はなく、フルーツは少なめ。樽香がやや強く、バニラやローストしたニュアンスも。タンニンは硬すぎず攻撃的ではありません。徐々に下草のような香り、味わいもでてきます。果実は最初控えめ、アフターでググッと密度を増してきます。右肩上がりのうような伸びを見せるワインに脱帽(褒めす

ぎ?)。さらに時間をかけて飲むことでの変化も楽しみ。


Clos du Marquis 2002

クロ・デュ・マルキ 02
クロ・デュ・マルキ 02

2005.7.1

クロ・デュ・マルキ 2002

タカムラ 3,980円

蒸し暑い季節に赤ワインはそぐわない?白ワインがもてはやされそうなこの季節。実は私はこの季節の赤が結構好きなんです。15℃くらいにキープしてから飲み始め、時間の経過につれて温度が上がっていきますが、むしろワインの生温かさに生命力を感じます。前置きはこのくらいで…。さて、クロ・デュ・マルキ。深い黒から紫。エッジも同じく、若々しい色。つややかな質感。カシスのブーケ。ミント香も。果実はやわらかく、酸はこじんまりとまとまっている。タンニンはシルキーできめこまかくスパイシー。余韻も長く、欠点が見当たらないものの、全体に突出した要素が見当たらず、思いのほか小ぶりの印象。もうひとつパンチが欲しいところ。時間をおくとプラムの甘さもでてきた。力強さよりもまとまり感が印象に残るところがサンジュリアンたるところ。


Ch.Leoville Las Cases 2002

ラス・カーズ2002
ラス・カーズ2002

2005.6.18

CH.レオヴィル・ラス・カーズ 2002

タカムラ 10,550円

未だ飲むには早い、若いボルドーと分かっていても、あえて開けたグランヴァン・ラスカーズ。非常に濃い赤黒。カシスの香りと西洋杉が、むせるほどに爆発的に香る。香りにたじろぎながら口に含むと、これまた強いタンニンが口中を覆う。果実味も豊富だが、今はそれ以上にタンニンが勝っている。酸は突出していないがピシッと張り詰めた密度を感じる。それぞれの要素がぶつかり合うようで、焦点がやや定まらない。典型的なお歯黒系のワイン。じっくりかみ締めればミネラルの旨みを感じるが、まずはタンニンが落ち着くまでは手を出さないほうがよい。最近のボルドーは、ある程度早飲みできるものもあるが、この2002年物はそういうコンセプトで作られていないことが明らか。濃厚ワインブームが去ったが、ブームのそれとは違う骨格の硬さを感じるのはラスカーズのクラシックなスタイルからだろう。一朝一夕の強さのワインではありません。2002年の左岸の傾向を知る良いワインでした。


Clos du Marquis 2000

クロ・デュ・マルキ 00
クロ・デュ・マルキ 00

2005.4.25

クロ・デュ・マルキ 2000

リカーMORISAWA 4,800円

先ずもって濃い色合い。黒に近い紫。ミルキーな液で、サラサラとトロリの中間の質感。黒い果実、ピーマン、シダが香る。厚くゴージャスに層を成す香り。味はタンニンが生き生きとしていてまだまだ強く爆発的。果実味も豊富で、ラズベリーのような甘酸っぱさもある。こなれた飲み頃なんていつの話?と思うくらいに、暴れん坊のワイン。私が2000年もののボルドーに共通して感じる、酸の低さと美味さはこのマルキにも感じる。もっと高い点をあげたいが、まだまだポテンシャルの高さを感じるだけに控えめに。【翌日】スモモのような甘酸っぱさが全開に。はっきりと果物を感じる。タンニンはトーンダウンすることなく滑らかになっている。


Ch.Lagrange 1996

CH.ラグランジュ1996
CH.ラグランジュ1996

2005.2.14

CH.ラグランジュ 1996

エノテカ

ほぼ1年ぶりのラグランジュ96。昨年3月に飲んだときは力強さと甘さの少ない、媚びないワインの印象でしたが、1年でどんな熟成をしているか。同シャトーの醸造責任者・鈴田健二氏は1980年代にシャトー復興の指揮をとり、その熱意で良好なワインを復活させたことでも有名。現地での勤務を終え、近々帰国するらしい。日本人として非常に親しみが持てるワインでもあります。まず、樽が香り、スパイシーな香辛料のような香りもします。特定できずも果実の香りもあり。スワリングすると、これらの心地よい香りがふわっと顔を覆います。やや熟成香があるもののエッジはまだしっかりとしたルビー色で生き生きとした表情。味わいは樽からのタンニンが印象的。まだ元気いっぱいのタンニンだが、ややこなれ始めている様子。1年前よりも確実に飲みやすい。酸は標準よりもやや低めくらいで、ほのかに感じる果実味を邪魔していない。タンニンをかみ締めると、果実味が相まって少し甘味も感じる。甘さに関しては相変わらず控えめながら、渋みがやわらかくなったぶん、今飲んでもそこそこ楽しめる。が、できればもう10年くらいは待ったほうがよさそう。デキャントでなく、もっと丸みを帯びた姿を見たい。


Ch.Ducru Beaucaillou 1982

デュクリュ・ボーカイユ
デュクリュ・ボーカイユ

2004.6.16

CH.デュクリュ・ボーカイユ 1982

エノテカ19,800円

かなり進んだ熟成を思わせるエッジのオレンジと甘いノーズ。今まさに飲み頃の予感。デミグラスソースのような甘さと酸味が特徴で、タンニンは手からこぼれる砂のようにさらさら。タンニンだけを見ればピークは過ぎている。熟成のまろやかさはかなりのもので、なめらかなオリーブオイルのような液体。美味しいか美味しくないかという欲求を超えた熟成したスタイルがそこにはある。ただし、もうこれ以上熟成させる必要はなし。今まさに飲むべし。もっと熟成が遅いワインならもっと美味しいかもしれない。


Ch.Leoville Barton 2000

レオヴィル・バルトン00
レオヴィル・バルトン00

2004.5.3

CH.レオヴィル・バルトン 2000

エノテカ 6,800円

濃い紫。さらさらとしていながら濃い液体。カシスの香りと強い樽香。 高いタンニンはややざらついているが、小麦粉を水で溶いたようなクリーミー感がある。酸は甲高くまだまだ攻撃的。生き生きとした大きいタンニンや切れ味鋭い圧倒的な酸はバルトンの命の長さを感じさせる。ただ、今はその巨大さに訳も分からず圧倒されるのを心地よく感じようと愉しむことが精一杯。 いわゆる飲み頃はまだまだ先のよう。3時間ほどたってから再度飲むと、タンニンのクリーミー感はさらに増し、酸は気持ち少しだけ落ち着いたような…やはりデキャントと時間だけでは、このバルトンはそう簡単におとなしくはなってくれないよう。やはり壜をそっと寝かせて熟成を待つことが肝要。


Ch.Lagrange 1996

CH.ラグランジュ1996
CH.ラグランジュ1996

2004.3.12

CH.ラグランジュ 1996

伊勢丹相模大野 6,000円

やや明るい黒紫。ほのかに樽香。期待を胸に一口ゴクリ・・・程々に強いタンニンが口中を駆け巡る。予想どおりのしっかりした躯体のボディ。甘さにこだわる私としては、このワインから甘さが殆ど感じられない。でもそれはそれで甘さに媚びない、ポリシーを感じるだけの生真面目でクラシックな味わいがこのワインにはある。派手さはないが、開けてから飲み干すまで約二時間、殆ど変わらない味がこのワインの強さと可能性を示しているように思える。


Ch.Talbot 1996

2004.2.20

CH.タルボ 1996

東急百貨店町田店 3,980円

正当派な香り。その香りの印象から、こちらも正座でもして向き合わないとワインに申し訳ないというか、実直というか、なんだかもちもちっとした香り。うーんこの香りの表現が難しい。まだタンニンがざらついた舌触りが印象的で、甘さはほとんど感じない。酸は程ほどに強く、樽はあまり感じな

かった。あまり特徴がないと言うか、これといって訴えてくるものもない。ビンテージの強さがまだタンニンに残っているためか、いわゆるサンジュリアンらしいエレガンスやバランスは感じられなかった。(一時間程置いてから飲むと、柔らかな優しい味わいに変化しはじめていた。やはり96年もののボルドーは時間がかかるということか。)