2010.4.21
ジュヴレ・シャンベルタン・レ・マルシェ 2005
オーディフレッド
京屋酒店Wine Cave
今月初旬から手をつけた仕事がなかなかまとまらず難航していたのですが、今日ようやく目途というか終わりの兆しが見えてきました。そもそもは自己完結できる内容ではなく、他部門との連携が必要な内容だったのですが、既に調整済みだったはずの事項が全く成っていなかったり、OKの返事を聞いたのに翌週はNOの前提で話が進んでいたりと、まるで伝言ゲームの失敗例を繰り返しているような日々でした。改めてコミュニケーションとプレゼンテーションの“腕”の大切さを痛感しました。ええと、仕事の愚痴はこのくらいで。
久しぶりにワインを開けました。数年前に一世を風靡したオーディフレッドのジュヴレイ・シャンベルタンです。この畑はメタヤージュのようです。ヴィンテージは良年の2005年です。色はやや薄めのワインレッド。香りは素晴らしくチェリーとミネラルがふんわり。味わいは、ミネラル、チェリー、梅がかった酸、わずかに毛皮や鉄のニュアンスも感じます。液全体にアーシーさがあり、やさしく包み込むようなほっこりとした包容力があります。
癒し系や薄旨などいろいろな言い方があるのでしょうが、ミネラルきっちりの味わいは、「ほっこりしっかり」といった印象でした。やはり2005年は良い年ですね。この造り手のジュヴシャンは今でも十分に楽しめるワインですが、もっと待てば、妖艶さが輝きを増すことは間違いないでしょう。それにしても、余韻に残るコクが何とも美味しくたまりません。
2007.8.16
ジュヴレ・シャンベルタン・レ・マルシェ 2004
オーディフレッド
湘南ワインセラー 4,980円
巷で話題のオーディフレッド。そろそろ2005vtがリリースされているようですが、すぐに売切れてしまう人気ぶり。いやはや驚きです。昨年飲んだときは少々ぎすぎすした印象の2004年物でしたが、そろそろ飲み頃の入り口にあるのでしょうか。過度な完熟感や焦げたニュアンスがなく、葡萄のピュアな酸と果実、そして滋味深さを感じる。
これらは2004年ものに共通して感じることがしばしばあるニュアンスですね。プラスαで感じる滋味深さの奥から湧き上がってくるクリアな酸は、オーディフレッドの真骨頂ともいえるでしょう。タンニンは感じず、口中で広がるラズベリーの果実味・エキスがなんとも旨い。余韻は短いが、果実と酸の構造は秀逸です。時間の経過とともに大地のニュアンスというかミネラリーな旨みも増してきます。思いのほか息が続くようです。
手に入りにくいワインとなりつつありますが、なかなか旨いですよ。滋味深さも流行のそれではなく、ひとつ筋の通ったものを感じます。ふりかえると、いいことばかり書きましたが、ちょっとギクシャクしたというかぎこちなさを感じるのはタンニン不足のせいか、ジュヴシャンの個性か。