Chateauneuf-du-Pape(シャトーヌフ・デュ・パプ)


Domaine de Beaurenard(ボワルナール)

Chateauneuf du Pape Cuvee Boisrenard 1999

キュヴェ・ボワルナール
キュヴェ・ボワルナール

2006.4.7

シャトーヌフ・デュ・パプ

キュヴェ・ボワルナール 1999

ドメーヌ・ド・ボワルナール

欧州ワインひしゃく屋

濃い紫~赤黒い色調で黒い果実やインクの香りがむんむん。のっけからしてセクシーなアプローチです。酸ははっきりと自己主張をしていて思いのほか甲高い。果実はやはり黒系のニュアンスで密度が高いですね。『ぎゅっ』とまではいきませんが、そこそこの塊を感じます。誤解がないように補足するならば、トロトロした濃密果実といったわけでなく、液中の目にバランスよく果実が潜んでいる感じです。タンニンはオークのエグみをわずかに感じます。でもこなれてきたのでしょうか、ややぼやけた感はあるものの強すぎず、邪魔にはなりません。特筆は草むらの香りや味ですね。このニュアンスに起因する苦み、複雑さは本当に美味いですよ。入り口はやや大柄ながら、飲んでみればエレガントなフィネスを感じる。そんなワインですね。もう少し焦点が定まってまとまりを見せれば、さらに好印象のワインでしょう。飲み終えて1999vtは改めて良い作柄のように感じます。


Michel Chapoutier(ミシェル・シャプティエ)

Chateauneuf du Pape 1998

シャプティエのパプ1998
シャプティエのパプ1998

2007.2.17

シャトーヌフ・デュ・パプ 1998

“バルブ・ラック”

ミシェル・シャプティエ

赤黒の液。エッジはやや淡く澄んでいるがくっきりと健全。香りはやや閉じ気味ながら香草、オリーブ、黒系果実のノーズ。アタックは洗練された綺麗な果実の凝縮を感じますが、すぐに口中でぐぐっとタンニンがこみ上げリコリス、スパイスが支配。パンチが効いた中間。酸は重く低いトーンでややちぐはぐ。アルコールが高く、コンディションのせいもあってか荒々しい酒質。これは時間が必要でしょう。バキュバンをせずにコルクを挿したのみで翌日(2.18)へ。昨日よりも表情豊かな果実、ピュアネスな酸。燻香、煙草、黒系果実のジャムのニュアンスが顕著に。荒々しかった印象は重厚なものへと変わり、密度感に加え焦点が定まってバランスが取れてきた感じ。さらに時間を置くと腐葉土、糠のような柔らかなノーズも。1998年の南仏の作柄なのでしょう、完熟感は格別。時間を置くことで今飲んでも深遠な果実を堪能できますが、10~15年くらい置くことでより深みのある液になることでしょう。エイジングが楽しみな1本。それにしても、休日に昼間からいただくワインは最高ですね。今日は肌寒いこともあって室温は高めに設定、ワインが時間、室温と共に開いていきます。


Pegau(ペゴー)

Chateauneuf du Pape Cuvée Réservée 2001

ペゴーのパプ2001
ペゴーのパプ2001

2010.1.19

シャトーヌフ・デュ・パプ

キュヴェ・レゼルヴ 2001

ペゴー

湘南ワインセラー

購入してから約5年ほど寝かせたペゴーのパプです。当時は確か5Kくらいで購入したと思います。買った当初に飲んだときは、パワフルな印象でしたが、熟成を重ねるとワインって本当に凄いことになりますね。開けたとたんに待ってましたとばかりに壜口から広がるのは、キノコが香る熟成香。非常に官能的でクラクラする香水のようなニュアンスも。色はやや赤茶けたワインレッド。エッジは錆が混じったかのような色合いがほのかに。飲んでみると、酸が目立ち液を牽引しますが、果実とタンニンは溶け込み始めていて、ミネラルを含む旨みが心地よく広がります。口中での複雑さもあり、オーク、毛皮、スパイス、ニッキのニュアンス。アフターに残るタンニンは溶けきってはいませんが、実に滑らかなものです。口中を流れていく味わいは層を成しており飲み応え十分。熟成ワイン独特の癒される酒質も備えています。合わせるなら文句なくガッツリとリブステーキです。口中で脂分を流してくれる果実となめらかなタンニン。想像しただけで生唾がでそうです。というわけで、このワインは飲み頃に入っていますね。液にまだまだ勢いがあり、もう10年くらい寝かせると、どれだけ滋味深いキノコのニュアンスが香りに現れるのか非常に興味深いですし、果実とタンニンがより絡み合い溶け込んだ将来を想像すると非常に楽しみなワインです。酸はミネラルや旨みを纏いはじめていますが、まだまだ長生きする元気さを感じます。反面、現時点で酸がやや突出しバランスに欠ける点も、今後どう変化するか見守りたいところです。・・・ってストックはもうないのですが。(1月20日)滑らかなタンニンと果実の旨みはそのままに、酸は少し落ち着きを見せてくれました。昨日よりもバランスが取れ、口中でコクの旨みも広がり始めました。やはりポテンシャルの高いワインです。

Chateauneuf du Pape Cuvée Réservée 2001

ペゴーのヌフパプ2001
ペゴーのヌフパプ2001

2005.2.3

シャトーヌフ・デュ・パプ

キュヴェ・レゼルヴ 2001

ペゴー

湘南ワインセラー

濃いルビー色。胡椒のような香りの後にローストビーフのような香り。樽香もある。複雑。まずベリー系の果実味と一緒に、ややがっしりしとした酸(高いというより横幅を感じる)が口中に広がる。タンニンには茎のようなほろ苦さと、果実が乗ったほのかな甘さの両方を感じる。酸の張りに比べるとやさしい印象。しっかりとしたコクの中に丸みを感じる。飲み終えると、力強さよりもまろやかさを感じる。独特のバランスがあるワイン。


Pierre Usseglio(ピエール・ユッセリオ)

Chateauneuf du Pape 2001

ユッセリオのパプ2001
ユッセリオのパプ2001

2005.4.17

シャトーヌフ・デュ・パプ 2001

ピエール・ユッセリオ

Cave de Oyaji

黒ずんだ赤、深みのあるワインレッド。なめし革の香りや胡椒のようなスパイシーなブーケ。たっぷりと熟した果実味はドライレーズンのような深い甘さが豊富。また、果実は焦がしたようなニュアンスもあり、深いコクと複雑さを感じる。液は滑らかな舌触りでややとろりとしている。カラメルソースのよう。アタックからフィニッシュまで一貫してハーブのような苦みあり。これがよい骨格となっている。濃密ながら飲みやすく、これまた息の長いヌフパプのよう。【二日目】セメダインがスーっと香る。落ち着くとキノコも香る。明らかに果実が倍増している。やや苦み強いが、酸が懸命にまとめている印象。厚切りベーコンのステーキと一緒に飲んだが、ワインが完全に勝ってしまった。香り味わいともに秀逸。【4月20日】四日目の味は何と生き生きしていることか。香りは果実が消えつつもセメダインのような香りが健在。味は果実がまだまだ豊富で、より滑らかな舌触りとなっている。酸は不思議と高揚することなく、穏やかに果実と絡まっている。時間をかけて飲むと断然美味いです。 


Raymond Usseglio(レイモン・ユッセリオ)

Chateauneuf du Pape Cuvee Non Filtree 2000

レイモンのパプ2000
レイモンのパプ2000

2005.3.14

シャトーヌフ・デュ・パプ

キュヴェ・ノンフィルトレ 2000

レイモン・ユッセリオ

Cave de Oyaji

これぞガーネットといった、綺麗なやや黒みがかったワインレッド。抜栓と同時にやさしく香るふくよかな果実。酸はほとんど感じないほどに低く、みずみずしい果実とやや粉っぽいこれまたやわらかなタンニンとのバランスが絶妙。ワインだけでも十分に飲める、飲み心地を持つ。チーズとあわせた後に、たまたまデザートでのこっていたイチゴにとあわせてみたが、それほど違和感が無いのには驚いた。それだけ果実が生きているということか。【抜栓1時間後】果実は衰えることなく、やや粉っぽいタンニンが後味で主張しはじめる。ワインの体がしっかりしてきた。旨い。ほんのり梅のニュアンスも。それにしても、スワリングで立ち昇るキノコのような香りが心地よい。甘さを強く感じなくとも、豊富な果実で十二分な存在感あり。複雑さに漢方のニュアンスも感じる。やや生々しさ、ぬめり感あり。果実味に覆われたタンニンは、まだまだ寿命が長いことを容易に想像させる。


Tardieu Laurent(タルデュー・ローラン)

Chateauneuf du Pape 2001

タルデューのパプ2001
タルデューのパプ2001

2007.4.15

シャトーヌフ・デュ・パプ 2001

タルデュー・ローラン

湘南ワインセラー

ホイルキャップをめくった時点で杏子が香る。コルク上面に液の塊があります。液モレですね。抜栓すると改めて杏子、ドライフルーツ、黒糖、お香が香ります。抜栓直後の酸は張りがあってなかなか悪くないのですが、グラス内で急速に抜けていきます。果実は最初に杏子、イチジクを感じますが、これまた抜けるのが早い。甘さは持続しますが、いかんせん複雑さがないため単調な液体に感じてしまいます。う~ん、2年半ほど前に飲んだときはもっと複雑さがあってヌフパプらしかったのですが・・・。甘さも否定はしませんがなんだか造形っぽくて味気ない感じでした。

Chateauneuf du Pape 2001

タルデュー・ローラン
タルデュー・ローラン

2004.10.8

シャトーヌフ・デュ・パプ 2001

タルデュー・ローラン

湘南ワインセラー

強いバニラの香りに胡椒など強烈にスパイシ-。ガツンとパンチの効いたタンニンは、当たり前ながらボルドーの重量ワインとは全く異なる美味しさ。ボルドーが黒ならこちらは赤い果実のタンニンといった印象。オリーブオイルのように滑らかで、ミネラルをたっぷりと感じる液体は、口の中でどこまでも広がり続けて止まる事がない。酸は思いのほかやさしく、これまたゆったりとしたアプローチ。ほのかに感じる黒糖のようなコク甘が沖縄を思い出させた。バランスがどうのなんて無関係の域にある。飲めば飲むほど、時間が経てば経つほどに強さが増す奥行きや、

口中でタンニンとともに広がる果実にも驚く。古木の強さとはかくもなるものか。


Chateau du Morre du Tendre(シャトー・デュ・ムール・デュ・タンドール)

Chateauneuf du Pape 1998

パプの最高峰、ターンドル
パプの最高峰、ターンドル

2007.10.14

シャトーヌフ・デュ・パプ 1998

ムール・デュ・タンドール

パプにしては“赤”色に感じましたが、液はとてつもないポテンシャルを惜しみなく体現しており、下草、畳、森林の香り。良年の1998ですが、強さに終始せず、赤系果実のエレガントさと樹木の複雑なニュアンスが見事にバランスされています。中~高レベルで波打つ果実味は、飲み手を圧倒せず、飽きさせずといった感じ。以前に2000や1999のヴィラージュを飲みましたが、パプはさらに果実が増して柔らかになった感じ。女性のようなたゆたう優しさというか。いやぁ噂には聞いていましたが、これまで飲んだパプの中でまぎれもなくトップのワインです。

Chateauneuf du Pape 2001

タンドールのパプ2001
タンドールのパプ2001

2006.1.23

シャトーヌフ・デュ・パプ 2001

ムール・デュ・タンドール

円山ドラッグ4,980円

2001vtの仕込から醸造責任者が変わったとの情報が入ったことから、急遽検証することとなったCNDP。最近市場で2001vtをよく見かけることなどが気にかかってはいましたが、好きなタンドールなので愛情を持って飲みたいと思います。色は濃い紫~赤黒。抜栓時は甘~い果実がムンムン香る。一方通行を走ってくるような直線的な甘さは顕著。2001vtの若さにしてかなりするすると飲めますが、これは強い甘さにほかならないでしょう。甘味が口中を駆け巡った後は、茎のようない苦みが続きます。ぎゅっとはじけますが、いわゆるアフターの複雑さが短いですね。広がりがさほど長続きせず線香花火のよう。時間を置くと、直線的なアタックはまとまりを見せはじめます。ドライフラワーや干草のような香り、強いアルコール香も出てきました。問答無用に強めの果実は好みが分かれるかもしれませんが、私は嫌いではありません。中間部で存在感を見せるタンニンはアフターでは驚くほどあっさりしていて、派手さはなくともアフターまで層をなしていたスタイルとちょっと違うように感じました。一言で表現するなら、いつもより甘いけれど奥行きに物足りなさを感じるといったところでしょうか。微妙に伝えたいニュアンスと違いますが。タンドールのニュアンスは十分に感じることができました。


Chateau de Beaucastel(シャトード・ボーカステル)

Chateauneuf  du Pape 1999

ボーカステルのヌフパプ1999
ボーカステルのヌフパプ1999

2008.8.9

シャトーヌフ・デュ・パプ 1999

シャトー・ド・ボーカステル

いわずと知れたボーカステルのヌフパプ。1999と良年でもあり、期待が膨らみます。やや濃い赤黒で、エッジはほんのりオレンジがかっています。澱やや多め。夏の畳(なんだそりゃ^^)のようなグルナッシュのニュアンスに、スパーシーさやハーブの青さ、赤黒い果実のニュアンス。セパージュによる複雑さも感じられ、また熟成感もしっかりありました。飲む前はまだ若干早いのではと想像していましたが、ようやく飲み頃の入り口にさしかかった感じでしょうか。

果実の詰まったボーカステル
果実の詰まったボーカステル

しかしながらやや閉じぎみでもあり、ベストのタイミングではないような。もう5年後くらいから向こう15年くらいがいい頃合ではないでしょうか。澱の多さや、まだ乾いた印象のタンニンは、このワインの芯の強さとポテンシャルを表しています。仔牛フィレ肉のパイ包み焼き、ラム酒のソースとの相性はいわずもがな良好。グルナッシュの濃い果実とラム酒のソースは共鳴しているようでした。しかしながら、ワインと料理それぞれの主張の強さもあり、マリアージュとしてはやや物足りなさも感じました。いや、このワインにこの料理で合わないはずがないといったわたしの先入観が、これ以上ない贅沢を求めてしまったのかもしれませんね。


Clos Saint Andre(クロ・サン・タンドレ)

Chateauneuf du Pape 1990

クロ・サン・タンドレ1990
クロ・サン・タンドレ1990

2011.3.24

シャトーヌフ・デュ・パプ1990

クロ・サン・タンドレ

Cave de Oyaji 5,250円

3月11日に起こった大地震。仕事の多忙と娘の進学問題、パソコンの故障など、諸々の事情で一瞬ワインから遠ざかった時期に襲った大地震。私の居住区は震度5弱でしたが、それでも私にとっては大きな揺れでトラウマとなっています。そして報道を通して知った東北地方の惨状。加えて私たちの健康や食生活を蝕む原発の問題。明るいニュースは一つも無く、ワインを飲みたいという欲求は薄れ、憂鬱な日が続いていました。しかし、一日も早くこの悶々とした不安な毎日から脱却したいと、ワインを開けた次第です。そして、ワインを開けてよかったと思いました。開けてその香りに癒されました。久しぶりのワインの香りは、それは華やかで心惹かれるものでした。1990年のヌフパプを飲みました。飲んだ感想です。色はやや透き通る色合いながら綺麗なレンガ色、ガーネット。熟成のニュアンスが見られます。

香りは、甘い赤黒系果実の香り。まるでプルーンなどのドラーフルーツのよう。続いてハーブ、シナモンが香ります。ローヌであること忘れてしまうクリーンでスタイリッシュな印象も。時間が経つと、ガリーグのニュアンスが現れ、パプらしい香りになりました。飲んでみると、非常に完成度の高いバランスの良いワインです。液は密度が高く、程よい甘苦さ、スパイス、タバコ、草むら、ドライフルーツ、アフターに腐葉土のニュアンス。熟したワインの姿です。タンニンは溶け込んでいて、口中で転がすほどにスパイシーな味が広がります。味わいは時間が経つと、こなれてストレスがなくなり、とてもスムージー。1990年という良年ではありますが、このクロ・サン・タンドレは癒し系のヌフパプですね。久々のワイン、美味かったです。

Chateauneuf du Pape 1990

2007.2.4

シャトーヌフ・デュ・パプ1990

クロ・サン・タンドレ

色合いは真紅~エッジややオレンジ。醤油香あり。飲み頃の初期に入っている。酸はちゃんと通っているのでまだまだ熟成可だろう。洗練さはないけれど、熟成したグルナッシュのニュアンスを感じられる貴重なパプ。