【プラチナチャレンジ7泊目】
今回のモクシー大阪新梅田への訪問は京都から向かいました。大阪駅から徒歩15分くらいでアクセス可能との情報もありましたが、最寄りは環状線の福島駅とのことで、電車で大阪からは一駅ということもあり最寄駅からのアクセスで行きました。歩いてみて、福島駅からは早足で5分、普通歩くと7分くらいですね。福島駅からのアクセスの方が道なりに一直線で行けるためおすすめです。福島駅近辺は食べるお店も多く夕飯などは足を延ばしてみてもよいでしょう。路地裏のかなりディープなお店もありそうで、探険好きの方には面白いかもしれません。
12階建てのモクシー大阪新梅田は幹線道路の交差点にあり、日中は一見オフィスビルに見えなくもないですが、夜の外観はモクシーピンクのロゴが輝きを放つ印象的なランドマークとなっています。外観からして異彩を放つ雰囲気で、ホテルやBARがあると知らなければ、興味だけではなかなか入りがたい印象です。今回はそんなモクシー大阪新梅田に宿泊した感想をリポートします。玄関の自動ドアを入ると、お洒落な自転車のディスプレイと共に、ブリッジをした女性の写真と"PLAY ON"のキャッチが目に入ります。"遊び続ける"モクシーの世界にこれから足を踏み入れるドキドキと緊張で胸が高鳴ります。ホテルって大体が高級かビジネスホテルっぽいかの2択で、あとはラブホ的な雰囲気くらいが皆さん思い付くと思いますが、モクシー大阪新梅田はこれらのどれにもピタッとはまらない、不思議な雰囲気のホテルです。しいていえば、それらの良いとこ取りな感じです。①ビジネスホテルのように気軽に利用出来る立地と価格。②ステータスのあるホテルのため、高級ホテルのような感覚で連れを伴って利用できる。③ラブホテルのような遊び心をくすぐる仕掛けがいっぱいのため、ホテルに缶詰めでの滞在も楽しめる。それらが合わさるモクシー大阪新梅田は、「大人だけどこんなふうにくだけて遊んで泊まって良いんだ。」と思えるような、不思議な開放感があります。第4のホテルジャンルなのかもしれませんね。
ホテルに入ると、まさに大きなBARに飲みに来た感覚になります。大きなバーカウンターではcrewがせっせとアルコールやスナックを作っており、カウンターにはお客さんが座って楽しげにおしゃべりしています。長方形のカウンターのうち、入口近くのカウンターの一角がフロントも兼ねており、立ちながら手元はパソコンに向かっているcrewの姿に、ここでチェックインなのだと気づきます。チェックインは他のマリオットボンヴォイのホテルと変わりなく、普通に行えました。カウンターの上は四方どこを見上げても空のボトルがお洒落にディスプレイされていて、やっぱりここはBARだと意識が戻ります。チェックインが済んでしまえば、もうBARに遊びに来たのと何ら変わりない時間の始まりです。まさにPLAY ONです。きっと誰しもモクシーに来て真面目ぶってはいられません。それぞれに羽目をはずして遊び楽しみ尽すのみです。
テラス席はモクシー大阪新梅田に数ある楽しい席の中でも、お洒落でみんなが馴染みのある造りなのではと思います。BAR周りの席の雰囲気に慣れるまでは、誰しもこれまで経験したことのあるテラス席の雰囲気がまずは一息つけるかもしれません。狭いのに狭さを感じずにお洒落さしか感じない素敵なスペースで私は好みでした。また、ホテルの中で唯一個室感を楽しめる席でもあります。程よい緑が1m先にある敷地の外の現実世界からも遮ってくれています。私はこのテラス席で、チェックイン時にサービスされるチケットを使って、ホテルのオリジナルカクテル"ゴッドモクシーハイ"を楽しみました。
ホテルの滞在中に印象的だったのが、このホテルを利用すり人々の顔ぶれです。20歳くらいの若者から70歳を超えるような歳の方、そしてあらゆる国籍や性別の人達がこのホテル(BAR)には集まってきます。一昔まではマイノリティだった人達が、多様性の尊重される近年においては堂々と自分らしく居られるようになった、そんな時代を象徴するようなホテルで皆が生き生きとしているように感じました。スナック的な軽食も楽しめて24時間空いているホテルとBARのモクシー大阪新梅田。あらゆる人達がここに集まってくる理由が分かるような気がしました。
モクシー大阪新梅田は、ドリンクコーナーとアルコールやお菓子をいただくことができます。アルコールやドリンクはBARカウンターで注文できるほか、ガラスドアの冷蔵庫でも売られています。冷蔵庫には変わったお洒落なお菓子類もあり(冷凍みかんやアイスクリーム)、なかなか楽しい品揃えです。会計はBARも冷蔵庫コーナーも部屋付にできます。一方で、嬉しいサービスが無料で24時間利用できるドリンクコーナーです。コーヒーやカフェラテ、エスプレッソ、抹茶ラテ、紅茶などがアイスやホットで楽しめます。無料で楽しめるドリンクがあるのは、とても価値のあるサービスだと思います。コーヒーブレイクしたいときには、BARの周りのソファやテラス席でゆったりとお茶することができるのです。私は夜中なかなか眠れず、ふとここを訪れてラテをいただきました。マリオットボンヴォイ系ホテルの中でも、ここまでフリードリンクを供しているのは、モクシークラスのカテゴリーとしては貴重です。
モクシーはBAR周りの楽しさに負けず劣らず、廊下やエレベーターもお洒落で楽しいです。黒系を基調としたエレベーターは、それぞれのフロアで階がペンキ文字でデザインされており、エレベーターの中はミラーボールが回り輝きを放っています。我々に落ち着いた時間を決して与えてくれません(笑)。ホール床には逆さ文字が映し出され天井の鏡を反射して読める仕組みになっています。楽しいですね。書いてある言葉の意味や絵の狙いなんて深く考えなくても、見ていてひたすら楽しい。そんなモクシーワールドです。階につくと廊下はアメリカのアパートメントのような造りで、モクシーの世界観そのままです。こんなアパートメントに住みたいなと思う理想的な構造のモクシーです。BARのある1階では賑やかで、部屋のフロアではトーンを変えて遊び心だけでなく、洗練された造りも見せてくれる。モクシーの魅力ですね。
今回は12階の部屋が用意されていました。部屋のタイプは元々ダブルかツインの2択ですので、アップグレードはありません。階層でのアップグレードしてくれたのだと感じます。部屋のキーはカードキーですが、こちらも絵のデザインが楽しいですね。ポップで思わず写メりたくなるカードキーです。部屋は広くはありませんが、その分すぐに使わないようなテーブルや椅子は壁に折りたたみかけてありました。こうした工夫はお洒落にも感じられるので演出としても機能性としても有りですね。テレビは壁に造り付けで画面も大きく申し分ありません。レトロでポップな電話機もありますが、こちらはプッシュ式でちゃんと使えます。水回りは洗面台は充分に広く使い勝手に問題ありません。お風呂は湯船はありませんがシャワールームがあります。シャワーはホースのほか、レイン式も設えてあります。
肝心のベッドですが、広さとしては充分なキングサイズのベッドです。部屋の印象としては、ビジネスホテルに求められる装備にラブホのような機能性を備え、ベッドは高級ホテル並の快適さ。照明も天井やカーテンをお洒落に照らすデザインで、モクシーらしさ溢れる楽しい部屋です。気に入りました。例えばフェアフィールドの部屋が遊んじゃうとこんな部屋になりそう。そんな部屋です。
部屋からの景色は高層階ということもあって悪くありませんが、見えるのは土地柄仕方ありませんがビルや商業施設のみです。日中はそんな感じですが、夜になると夜景としてはビル明かりもなかなか綺麗です。
朝食は事前情報ではハワイアンなポキ丼もあるとのことでしたが、この日はありせんでした。気配もなかったので、コロナがある程度明けた訪問時の朝食としては、アメリカンブレックファストなメニューがモクシー大阪新梅田の基本でした。ポキ丼が選べたのは、コロナ禍でのプレート提供スタイル前提での選択肢であっただけなのかもしれませんね。アメリカンブレックファストのブッフェだと、経験的にさほど新鮮味もないため、特筆すべきメニューもありませんでしたが、どれもビジネスホテルの朝食以上の水準で美味しかったです。
ミートボールは大きくて味もなかなかのものでした。面白かったのは、お味噌汁が自動でつゆをそそぐサーバータイプであったことと、ドーナツBARですね。ドーナツはイチゴやチョコレートなどでコーティングされており、見栄えも楽しいです。予めドーナツBARがあることは知っていましたが、思いのほかドーナツ🍩は小さくて食べやすく、これはおすすめできます。
今回はプラチナチャレンジの1つとして訪れましたが、感想としては充分楽しめるホテルです。コンセプトは独特ですが、やっつけで泊まるには勿体ないくらいの良いホテルだと思いました。近くに来てさりげなく1泊…そんな利用は全然選択肢として有りなホテルです。