プラチナエリート編
東銀座に立地するマリオット三兄弟(コートヤード、AC、アロフト)の中でも1番若くてお洒落な三男といった印象のアロフト東京銀座(マリオットボンヴォイのカテゴリー5)。東銀座駅からも徒歩3分程度と電車でのアクセスも申し分有りません。駐車場を独自に持っていない点を除けば、銀座の中心にあって飲食や買い物(相場は高いですが)にこれ以上の好立地はなく、お洒落で洗練されたパーフェクトなホテル。そんなアロフト東京銀座の宿泊記を紹介します。なお、今回の宿泊は部屋のアップグレードはありませんでしたが、最上階16階の東京スカイツリーに面したお部屋でした。部屋の準備については、階層やタオルの用意などマリオットボンヴォイアプリ内で常時設定しているリクエストを忠実に見て準備してくれている印象でした。また、ゴールドエリート特典のレイトチェックアウトの14時はOKでした。
アート、ミュージック、テクノロジーがコンセプトのアロフト東京銀座。そのコンセプトそのままのお洒落な世界が、ホテル内には広がっていました。ホテル正面にあるロゴはシンプルにして洗練されたデザイン。建物外壁最上部にも設えてあります。夜には白い灯りが暗がりの空にとても映えます。ロビーにあるソファやテーブルは、狭いスペースで向きを工夫しながらソーシャルディスタンスを保てる造りでした。また、クリスマスシーズンということもあり、ツリーも華やかに飾ってあります。予めホームページで知ってはいましたが、実物を見て感嘆したのはロビー天井のデジタルビジョン。テクノアートな模様が天井で光輝いていました。フロント横には小さな売店もあり、こだわりのお菓子等が並んでいます。忘れてはならないのが"W XYZ BAR"。今回は利用しませんでしたが、ビリヤードも楽しめるお洒落なBARです。中は意外と広そうでした。
アロフト東京銀座に滞在して楽しかったのは、ホテル内の色んな場面で遭遇するアート。それはオブジェであったり、壁画であったり、映像であったりと様々ですが、どれもインパクトがありとても楽しませてくれました。チェックインしてロビー天井のデジタルアートに感嘆しながらエレベーターホールに向かうと、更にプロジェクションマッピングのようなドアのアートが遠近感で楽しませてくれますよ。また、2階のダイニング"ウェアハウス"にある大きな時計の壁画や2人の女性の壁画もインパクトありまくりです。何度見ても楽しいですよ。
ディスプレイされたバイクも印象的です。これはウェアハウスに入ってすぐにあります。こうしたバイクや和風な盆栽など、実に多国籍なアートがアロフト東京銀座の特徴かもしれませんね。何気ない床の木目もどこか寄木細工ぽくてアジアンな感じがします。
シャンパンボトルタワーもウェアハウスの中にあります。ゴールドでゴージャスです。屋上のルーフドックスにある犬をイメージするオブジェは、さりげなさの中にも存在感があります。お洒落ですね。
エレベーターはセンサーにルームカードキーをかざすと自動で階層が点灯するタイプです。16階に到着すると、エレベーターホールから廊下へ行くにはやはりカードキーをかざして自動ドアを解錠するシステムになっており、東京という立地もあるかもしれませんが、セキュリティは完璧ですね。お部屋は23㎡の広さのアロフトキングでした。可能であればアップグレードをとお願いしていましたが、アップグレードはありませんでした。これは経験上、ゴールドエリート査定の結果あると思うので致し方ありません。越えられない壁なのです。だからプラチナを目指す必要性に繋がります。一方で、わたしはアプリ内で希望の項目として"高層階"と''タオルの追加"を設定しているのですが、恐らくこれをちゃんと見てくれているのでしょう、階層は16階で最上階。タオルも多めに置いてありました。設定のリクエストをちゃんと見て配慮してくれてるホテルはなかなか経験がないため、これは嬉しかったです。そして部屋の位置がスカイツリーが見える側で、小ど真ん中ジャストに見えて感動でした。1608号室はおすすめです。
部屋は窓部分は縦長ですが、十分に採光出来る大きさで開放感があり、スカイツリーが見えます。テーブルとソファもあり、リビングとしての機能性は十分に整っていました。テレビ画面も部屋のサイズ感に対してはしっかり大きい画面で見やすい配置に壁掛けてあります。お風呂はシャワールームのみですが、ボタンスイッチによる栓の開け閉めがとても分かりやすく使いやすいものでGoodでした。総じて広めの部屋に大きなキングサイズのベッドも寝心地抜群でした。感心したのは鏡やタオルハンガーの取り付け位置などです。洗面台やシャワールームの主に水回りでは、取りやすく見やすい、ここで見たいな欲しいなという場所にピタッと配置してあり、使い勝手が抜群でした。スタンダードクラスの部屋でこのクオリティのお部屋は凄いです。ちなみに今回の宿泊は朝食と3,000円ホテルクレジット、2,000ボーナスポイント込みで約18,000円です。早期に申し込んでいたこともあり安かったです。
エレベーターで2階を降りると、右手にシャンパンボトルタワーと大きな時計の壁画が出迎えてくれます。圧倒されつつ左を振り向くと、お目当てのカジュアルダイニング"ザ・ウェアハウス"があります。今回は開店同時の17時30分に予約していました。訪れたのは45分過ぎでしたが、すでに数組が着席していました。入口で検温とアルコール消毒を済ませ、席に案内してもらいました。入口すぐにはバイクが置いてあり、乗っけからお洒落感が出ています。ちょっとしたテーブルもモエシャンのものだったりします。ウェアハウスの奥にある壁画も是非見てほしいとスタッフに案内して頂きましたが、リアルな女性が2人並んだ大きな大きな壁画でここまでやるかと思うほどの大胆なアートでした。音楽が流れる店内で、アート、ミュージック、テクノロジーを感じる世界観に浸ってしまいます。
店内はまるでBARのような雰囲気で音楽が流れています。壁に映し出された映画やムード感たっぷりの照明と相まって、ダイニングとしては理想的な空間となっています。乾杯のスパークリングワインを飲みながら、店内の雰囲気も楽しみました。スタッフの方は皆デニムシャツにブラックスキニーで統一した服装。笑顔がありフレンドリーで心地よい接客をしてくれます。予約時に眺望の良い席でとリクエストしていましたが、窓側を用意してくれました。
<この日頂いたディナーメニュー>
【前菜&お魚&デザート】全3品
■前菜
ホタテのパンチェッタ巻き 天使のエビのカダイフ巻き
カレー風味のカブピューレ ガーデンサラダ
■メインディッシュ
タラのポワレ
柿と赤キャベツ チョリソーエスプーマ
■デザート
イチゴのミルフィーユ アロフトスタイル
キャラメルソースと共に
■コーヒー、紅茶
・illy Espressoセレクション
カフェラテ
・“Art of Tea” オーガニックセレクション
アールグレイ
食べたのは1人5,500円と1番安いディナーコースでしたが、これがとても美味しくカジュアルダイニングとはとても思えない仕上がりの料理でした。バケットはアロフトのロゴ入りの袋に入って熱々の状態で供されます。おかわり自由でしたよ。料理の美味しいソースをすくい取るのにも大活躍のバケットでした。驚いたのは前菜。ホタテとエビが美味しくこんがり焼かれており、ボリュームがある1皿。まるでメインのような美味しさとボリュームでした。メインのタラも驚くほどの肉厚さで、濃厚なエスプーマやソテーした赤キャベツと絡めて食べると美味しさが幾重にも変化しとても楽しめます。デザートのミルフィーユはほぼ全て自家製の食材で作られているとのこと。大きなお皿の上で自由なミルフィーユは、崩しながらソースと絡めながら食べるのが醍醐味で美味しかったです。カフェオレや紅茶もたっぷりサイズでゆっくり食後も楽しめました。前菜、メイン、デザートと3品ながら十分なボリュームと美味しさに満足感の高いディナーでした。
朝食会場もザ・ウェアハウスでした。7時から10時半までということで、9時頃訪れたところ満席でした。スタッフの方は席が空いたらコールしてくれるとのことで、一旦部屋に戻って待つこと20分。用意していただいたのは入ってすぐ右奥の2人がけのお洒落な配置のテーブル席でした。夜のウェアハウスはBARのような雰囲気でしたが、朝のウェアハウスは窓からの調光がとても明るく、また違う雰囲気の素敵なダイニングといった印象でした。店内はやはり満席で、皆さんゆったりと食事を楽しんでいる様子です。シリアルバーやジュースバーにも多くの方が楽しげに選ぶ姿が見えました。美味しいものを少しずつ幅広く食べるのが私流のビュッフェの楽しみ方。ウェアハウスのビュッフェはそんな私にぴったりのビュッフェです。
席に着くと、メインの料理をメニューから選びます。卵料理や、ベーグルサンド、おにぎりから選べます。わたしは卵料理を選び、さらにサイドディッシュとしてクリスピーベーコンとソーセージ、ハムを注文しました。メイン料理にはポタージュも付いてきます。このタイミングでコーヒーや紅茶もスタッフがオーダーを取り運んできてくれます。このほかのアラカルトはビュッフェコーナーから自由に持ってくることができます。
まずビュッフェで目を引いたのがジュースコーナーです。100パーセント果汁のオレンジ、桃、林檎、葡萄、トマトのジュースが大瓶で並び、自由に注ぐことができます。このほかにも牛乳があり、シリアル用にも注ぐことができます。これらのジュースはとても美味しく、多くの方がたくさんお代わりをしていました。スタッフの方もこまめに新しいジュースの瓶を持ってきてくれるので安心です。
シリアルの種類の多さも印象的でした。シリアルバーには6種類もあり、これに加えてドライフルーツやナッツのバーもあります。ドライフルーツはキウイ、トマト、バナナ、レーズン。多彩なシリアルがアレンジ自在でとても楽しいですね。ほかにもオーガニック野菜のサラダバーやハムやサラミなどもあります。フルーツコーナーにはグレープフルーツ、オレンジ、キウイ、パイナップルがありましたが、特にキウイとパイナップルは極甘でレベルが高いです。パンはチョコパイやパンオレザンなどもあり、トースターで温めることもできました。
ミ二ドーナツはモクシーなどでも見かけた可愛らサイズのドーナツがボックスにかけてあります。コーヒーマシンはカフェラテなども作れるようですが、今回はジュースをたくさん飲んだため利用しませんでした。基本はスタッフの方にお願いして席まで運んでもらえる運用のようです。
運ばれてきたメインの卵料理とサイドディッシュ、スープだけでもお腹いっぱいになりますが、ビュッフェなのでついついその他も欲張って食べてしましました。ウェアハウスの食事はゲストを楽しませるために選ばれた品数と、料理としての確かな美味しさがとても印象的でしたよ。このほか食事をしていて印象に残ったのは食器類も。クチポール製のナイフやフォークはとても軽量で手にフィットし使いやすく、個人的にも欲しくなりました。
屋上階にあるルーフトップバーのルーフドックス。この冬の季節は、昼間はスタッフがいてアルコールや軽食をオーダーできるようですが、夜はスペースのみ解放しているようです。ルーフドックスへのアクセスは、館内のエレベーター2基のうち左側のエレベーターのみが屋上まで停ることができます。屋上階に着くと、自動扉を超えるともうルーフドックスの世界に入り込みます。印象的な長い廊下にはフクロウと月が壁画として描かれていて、その先には蝶が舞っています。夜に訪れましたが、寒いけれどそれはとてもとても美味しく幻想的で非日常な景色でした。翌日の午後にも訪れてみましたが、やはり夜の景色がおすすめです。遠くでスカイツリーも輝きながら出迎えてくれます。なお、夜は1階の"W XYZ Bar"で買ったアルコールや軽食をルーフドッグスで楽しむことはできるようです。次回は夜のルーフドッグスでお酒を飲んでみたいものです。
カラフルなネオンがルーフドックスの雰囲気を盛り上げています。所々にある座席はお洒落でBARそのもの。夜空のもと見渡すかぎり開放感溢れる銀座の天上世界。席に座りしばし景色を眺めると、まるで日本である事を忘れて海外の景色と錯覚してしまいそうです。
ルーフドックスの両サイドにある座席はソファのようでお洒落です。コーナーサイドのスペースはまるで空の上に座っているような爽快感があります。他では中々味わえないシチュエーションです。まるで映画のワンカットみたいですね。
ルーフドックスはそのアプローチロードもお洒落なので再掲します。"ROOF DOGS"のシンボルロゴが印象的で、ここから繋がる異空間への期待感が高まります。フクロウと満月の壁画もインパクト大で、やはり夜に映えるルーフドックスの世界観を感じさせてくれます。
ルーフドックスは22時まで解放しているようです。おやすみの前に、夜の銀座の景色をながめに、フクロウに見つめられながらゆっくりとアプローチロードを歩いてみてはいかがでしょうか。
泊まってみて、想像を遥かに超えたパーフェクトな滞在の楽しみを感じたアロフト東京銀座。温泉があるわけでもない、大きな庭園もない。そんな東京銀座の地にあって、この地ならではのお洒落さとテクノロジーで真っ向勝負といった印象のアロフト東京銀座は、そのコンセプトから想像する居心地のさらに上を行く快適さと楽しさに溢れたホテルでした。これはすごいホテルを見つけたといった感じで、わたし的にはリピート必須のホテルになりそうです。プラチナエリートを達成したら、また訪れたいと思います。なお、独自に駐車場がないホテルのため、参考までに車でのアクセスは近くの歌舞伎座タワー駐車場の利用が至便です。24時間料金で普通車は1,700円。ルーフトップは2,400円で利用できます。